大相撲評

2015年、締めくくりの大相撲九州場所。実に話題が豊富でした。
大相撲の本場所は年、6場所あります。ご存知ですよねぇ。知らないですって?
1月東京場所から隔月に。5・9月が東京。3月大阪・7月が名古屋、11月が福岡です。
福岡が一年の締めくくりの場所になります。素人大相撲通として九州場所を振り返って・・
贔屓の力士・・・幕内最小兵横綱日馬富士関が左肘故障でふた場所休場後、二年ぶりに優勝。
まずはおめでとうございます。優勝インタビューで「更に精進を重ね稽古に励む」と語ったのはさすが猛稽古で鳴らす伊勢ケ浜部屋の横綱です。
大横綱・・白鵬関、休場明け。大丈夫かと思いましたが、やっぱり・・大丈夫じゃなかったですね。栃煌山への猫だまし、北の湖理事長があれは横綱の・・・なんて批判もありましたが愛嬌でしょう。むしろ照ノ富士との一番。力負けが衰えの象徴。来年は引退のふた文字が現実か?
その北の湖理事長が逝去されました。7月の名古屋場所、今年も観戦しましたが。初日の協会挨拶で土俵に上がるのも難儀そうでした。心配していましたが。残念。ご冥福お祈り申し上げます。次期理事長に誰がなるのか。八角親方が代行ですが、すんなり行くかどうか・人事はくせ者)
嘉風・豪風の尾車部屋。ここも伊勢ケ浜部屋に続く稽古熱心な部屋。次に続く力士が育つと良いですね。大相撲が連日満員御礼(九州で途絶えましたが)の人気を博しているのは、ガチンコだからです。ガチンコとは手抜きや無気力相撲がないことです。ですから、負傷者が続出します。
怪我といえば、人気の遠藤関です。右膝の靭帯を痛めたまま歯を食いしばって土俵に上がっています。無理をしないで。ひと場所休場してでも完治させて欲しいと思うのですが。怪我は「稽古で治す」のが相撲の伝統です。遠藤も稽古でと思っているのでしょうが・・もう一回り身体が大きくならないと・・三役は難しい。
身体が大きくなったのは、なんといっても、勢関です。イケメンですし、大阪出身。来場所は三役。大関も夢ではありませんね。大関といえば豪栄道。必殺の首投げでなんとか大関陥落を食い止めましたが、低く当たって、前回しを取って肘を張って攻め込む相撲以外に型はないと思うのですが・・・必死さがいいですね。
最後に苦情を。立行司がなぜ脇差(短刀と言いますが)を身に付けて土俵で軍配を上げるのか。差し違えた時に自害するためです。式守伊之助が三度も差し違え、謹慎三日間。考えられない。猛省を促したい。
もう一つ。九州場所の出来事です。ご当地力士が登場すると、手拍子が入ります。
大相撲は礼に始まり礼に終わる。相手を讃えて相撲に勝つ。それが相撲の極意です。
手拍子なんて、もってのほかです。
今年一年大相撲を楽しませて頂きました。ありがとうございました。Goto

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