中国人民銀行の問題点を勉強させて頂きました。
年初より世界株価の動きが宜しくない。
アベノミクスを推し進める日本経済にその要因がある訳ではない。
どうも、中国経済の減速が世界を揺さぶっているらしい。
そもそも中国の成長率は統計に寄って弾き出されたモノとは言い難い。
一党独裁の国です。政治的なメッセージの色合いが濃い。
だが、額面通りではなさそうだとの疑問、懐疑の念が蔓延。
世界中が疑心暗鬼になっているのが原因らしい。
数字が作られている。だから、そもそも、あの国は信用できないとか。
政治はしっかりしている。供給過剰の構造改革をすれば、問題ないとか。
かまびしいのだが、「虎もハエ叩く」と腐敗の一掃に務めた人気の習おじさんが、
「ゾンビ企業」と言われる大手国有企業の改革に手をつければ・・そんな期待もある。
私は朝日新聞のザ・コラム・・吉岡桂子編集委員の「拝啓、ミスター人民元」
市場と対話していますか。を読んで、メカラウロコ。度肝を抜かれた。
中国人民銀行の実態が理解できた。先進国とは違う。党や政府から独立していない。
政策を決め、時差なく語る権限は、中央銀行の総裁にはない。最高指導部にしかない。
ゆえに、金融当局が何を考えているかがさっぱり見えない。
それが、中国経済の最大の弱点であり、今日的リスクの元凶。
吉岡さんは、コラムでこう綴る。
総裁は海外に発信する力を持った当代随一の国際金融に精通した人物。
市場の力を経済に生かす「改革派」、市場が有相無相であること百も承知。
中国政府は人民元国際化を威信を掛けて進めている・・・
経済の解放を成長と国際協調のテコにするのであれば。
異質なものと対話する力が求められている。
作夏以来の市場の混乱として現れていることは、
経済のみならず中国が直面する「壁」を暗示している。
2月末、上海で開かれるG20財務相、中央銀行総裁会議。
中国人民銀行総裁は、その手腕を遺憾無く発揮して
有相無相の市場を迎え撃って欲しいと。
素晴らしい。その通りです。
朝日新聞の編集委員にこんな、中国通であり、金融通であり、
更には国際経済のみならず社会を俯瞰できる鋭い人材があったとは。
さすが朝日新聞。勉強になりました。ありがとうございます。Goto
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