防災林

たとえ、世界が終わろうとも、今日私はリンゴの樹を植える
あれから5年。復興の槌音が聞こえる震災地。
思うに任せないが、関係各機関には被災者が極力納得できる配慮をお願いしたい。
そして、メディアには一向に復興が進んでいないと煽るのは止めて欲しい。
人の心を癒すにはまだまだ、時間が必要だが、
津波と塩害にやられた海岸防災林、太平洋岸6県に及ぶ。
林野庁が中心となって再整備が進められている。
5年間でクロマツやアカマツなど計136万3千本以上の苗木が植えられた。
最終的には、約1千万本の苗を植えるという。
その作業のひとつ。宮城県東松山市の矢本海岸には、
木枠で区切られた長方形の囲いが規則正しく並ぶ。(写真参照)
海岸の西側に点々と立つ約50本の木は、災害に負けず、
伐採も免れた「奇跡」のクロマツ。
調査では、タカの仲間ミサゴの営巣も確認されたとか。
野鳥の生き抜く姿に感動する。
元の防災林に戻るには早くても数十年、いやそれ以上の歳月が必要である。
それでも、人は次の世代のために苗木を植える。その様に触れ・・・
「たとえ世界が終わろうとも、今日、私はリンゴの樹を植える」・・
マルティン・ルソーの言葉に、洋の東西を問わず、大自然に向う人の営みに
敬意を表する。許されるなら、私も防災林を植えるお手伝いをしたい。
復興に尽力される関係各位に心より敬意表す。Goto
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朝日新聞

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