世界的に新聞は二極化の道を辿っているのではないでしょうか?
今年の2月末・・・英国で30年ぶりに、新日刊紙「ニュー・ディ」が創刊された。
どんな内容の日刊紙が発刊されるのか?
新聞命の私としては・・興味津々でしたが・・・
5月6日付・・・第50号であえなく廃刊・・・
「ニューディ」の狙いは、現代人は価値の押し付けを嫌う。
新聞社の主張こそその典型として、社説なし。ウェブサイトも無し。
紙に拘る・・・そんな戦略とったのだが・・
親会社のトリニティー・ミラー社は大衆紙「ディリーミラー」始め・・
150以上の地方紙を発行する巨大メデイアグループ。
どんな意図があって、野心的な取り組みに踏み切ったのか?
英国の新聞は長い歴史伝統を誇る。
発祥はロンドンの金融街「フリート街」・・報道機関を意味する「プレス」(印刷機)
150年前にここ印刷所が設置されたことに由来する。
かつて主要新聞社が密集したフリード街は「ジャーナリズム」の代名詞でもあった。
(読売6\11・朝刊)
今や世界的に新聞は二極化している。
3月に高級紙「インデペンデント」が紙の新聞発行をやめ、電子版に完全移行。
高級紙「ザ・タイムズ」はネット記事を完全有料化するなどのデジタル化と。
もう一方では「メトロ」や「ロンドン・イブニング・スタンダード」など、
地下鉄などで、無料配布する・・・フリー化との二極化です。
「ニュー・ディ」はあえて、そのいずれでもない。
1部「50ペンス」(80円)で街頭販売する。旧来のビジネスモデル。
そもそも英国では宅配制が定着しません。にも拘らず踏み切っての廃刊。
私の感想ですが。デジタル化の時代・・
このような中途半端で、時代錯誤の日刊紙を発刊したのは、
親会社の記者たちに意識改革を迫ったのではないか。リストラ狙いで。
でなければ、新聞とは社説を掲げ・・・主張するものであって・・
大衆が価値観の押し付けは嫌うからと、無思想な新聞には意味がない・・
そのことを逆手を取って・・・実証して見せたのではないか。
でなければ・・・経営者の暴走か?不可解な創刊であり、廃刊です。
私は、宅配制度のしっかりしている日本の日刊紙は、
デジタルの道を模索しながらも、宅配フリー化に進むべきでは思うのですが。Goto
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