赤字は犯罪です、そこで働く人々の心が荒びます。
貿易収支って2013年度の下半期・・・赤字9兆円弱だったのです。
10年度の下半期に1兆5千億円近い黒字を出して以降・・・
半期統計では15年度の上半期まで、9半期連続で赤字でした。
それが、昨年の下半期に続き、16年度上半期2兆4580億円・・・
2期連続で黒字となったと、財務省が10/24に発表しました。
私は新聞を毎日8紙に目を通します。貿易収支黒字になったこと・・・
それも・・・大幅に。24日の夕刊には各紙とも大きく報じられたのですが・・
25日の朝刊には、朝日が3段抜いての記事でしたが、後はベタ記事扱いです。
まるで黒字を嘆いているようです。どう思いますか?
私は率直に喜んで良いのではと思うのですが。
その朝日も・・・こんな視点で批判します。
・・・・1兆円超える赤字だった前年同期からは大きく改善したが・・
原油価格が大幅に下がった影響での黒字。
肝心の輸出は昨年10月から12ヶ月連続で前年同月を割り込んでいる。
貿易で「稼ぐ力」が回復したとは言い難い・・・・
輸出の中心である自動車部品電子部品など一部の原材料には回復がみられるが、
いずれも最終的には海外の工場で組み立てるもの。
自動車や鉄鋼など、完成品の輸出額は伸びていない・・・と、
貿易収支の黒字は、原油価格の下落が要因であり、
輸出額が伸びないのはアベノミクスのせいと・・・まるで黒字はおかしいと。
何と、ひねくれた論評でしょうか。
この5年ほど・・日本の経常収支は、貿易収支が赤字でも、所得収支の黒字で、
黒字を維持してきたのです。貿易収支が黒字になったということは、
経常収支の黒字が拡大することになります。
黒字であることは、国が富むということです。
私は、なぜ、メディアは、そのことを率直に喜び、
先ずは・・・企業努力や政府の施策を評価しないのか。理解に苦しみます。
貿易収支が赤字の時、メディアは原油の高騰が原因であるとの論調でした。
円安で輸出額が拡大した時、金融緩和政策での円安誘導は、
日本の輸出を強くしていないと、批判していました。
日本の企業。7割以上が赤字です。
赤字は一生懸命働く人の心が折れます。赤字は犯罪です。
長きに渡り、貿易収支が赤字だったのを犯罪と罵ったマスメディアが
黒字だからと・・・批判する。それでは、国民の心は荒ぶるばかりではないでしょうか。Goto
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