テロ準備罪法案について

この国でテロが起こらないと考えられますか?
ベルギーで起こった連続テロ・・通勤中の地下鉄駅で、
自爆テロに巻き込まれ28歳の娘を亡くした公共放送記者が・・
実行犯への思いを綴った手記を朝日新聞に寄せた。
「私は君と出会ったことはない。2016年3月22日9時11分、娘と君の道が偶然重なった。
君は前の晩、よく寝れたか。翌日の自爆で天国に行けると本気で思っていたか。
その行為で多くの人が苦しむと少しでも頭をかすめなかったか。
あの朝、君は隠れ家を出て地下鉄駅へ向かい、重いベルトを身にまとい車両に乗り込んだ。
駅に到着した瞬間、たった一度の爆発で16人が殺された。
君は何を考えていたか。ボタンを押し、自ら引き起こす惨事を見ることなく
真っ先に死んでしまって。1年経ち、君の卑劣行為の犠牲者である私達は生きている。
人生を立て直し、また涙を流すようなことが起きれば、みんなで分かち合う。
憎しみに突き動かされることは一度もなかった。
君は英雄などではない。単なる人殺しだ。君と他のテロリスト、そして
「人の命を奪う」という最悪の行為を犯させた卑怯者たち。君たちこそが敗者だ。
他の人をいたわり、違いを尊重する社会を願う」
深い悲しみを正面から受け止め、テロの本質に迫る手記で
言いようのない憤りを訴える・・・立派なお父さんです。
政府は衆院に「組織犯罪処罰法改正案」を提出した。
今国会最大の対立軸にと野党は意気込んでいる。
この法案を政府は「テロ等準備罪」といい、野党は「共謀罪」という。
その時間、その場所に居合わせたばかりに、
娘さんの命を自爆テロで奪われたお父さんの寄稿を読んで・・・
組織的な重大犯罪を計画・準備段階で処罰する法案が妥当かどうか。
一緒に考えてみませんか。Goto

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