自我作古

春祭りを作る。飛騨の若者たちに敬意を表す。
春です。春のハズなのに・・三月末・・寒冷地ではなごり雪にしては・・
寒の戻りのような大雪が降りました。
咲きかけた桜びっくり。蕾を固めましたが・・ここに来てやっと咲きました。
桜が咲けば春。春といえば五穀豊穣を願い「春祭り」です。
祭りと言えば、昨年・日本各地の「山・鉾・屋台」18府県・33祭事が、
ユネスコの世界遺産に登録されました。
飛騨高山祭りもそのひとつ。高山祭りは春・・日枝神社の例祭4/14・15(12台の山車)
秋・・桜山八幡宮の例祭10/9・10(11台)に開催され、いずれも日本三大美祭です。
今年は世界遺産を記念して4/29・両山車23台が揃い踏みするそうです。
豪華絢爛・・でしょうねぇ。
高山祭りの起源は16世紀後半、大名金森家によって始められ・・・
400年を超える歴史を町衆の手によって護り継承され、観光客は50万人に達します。
飛騨高山には高山祭りの他もうひとつ熱い祭りがあります。
起源は14年前です。高山祭りは格式を重んじ伝統に則った祭り、
関わる町内や人は限られている。町衆が誰でも参加できる祭りがあってもと、
JAの青年部、商工会議所青年会、そして発起の青年会議所の三団体が・・
声掛けあって・・飛騨と言えば酒・・一番酒を神の恵み、五穀豊穣、
神酒「神のしずく」として祝おうと・・・飛騨の若い力が結集して・・・スタート。
それが今年14回目を数えた飛騨の春おこし「飛騨・雫宮祭」です。
祭りは、神酒が飛騨一宮水無神社で清められ、陣屋前に運ばれ、披露され、
神酒を戴いた神輿巡行で始まり・・・思い思いの酒樽を戴い神輿が・・
街中を練り歩く・・・高山の街は熱気で盛り上がります。
(SARUBOBO・3月号・巻頭特集・担ぐより・写真参照)
「雫宮祭」は命名も「神酒・神のしずく」も・・まつりを企画した、
若者たちのアイデア。誰でも参加できみんなの手で街を元気に・・
「我々がなさんとすることは前人未到の祭り。予想される困難は覚悟の上、
試練に耐えて古を。自分たちが草創の土台を作る」と意気込む・・
まさに「自我作古」です。素晴らしいです。
今年の「飛騨・雫宮祭」は3/12に終わりましたが、
来年も再来年も受け継がれていくでしょう。
ぜひ、春祭り一緒に飛騨人の心意気に触れて頂きたい。
一緒に酒樽を担げます。お運びを。Goto
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月刊さるぼぼ3月号
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天領酒造株式会社(下呂市)
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