大勝するぞと総選挙に打って出て惨敗した英国メイ首相が浮かびます。
今回の衆院選ほど、政治は権力闘争そのものだと実感させる選挙はない。
安倍1強が、野党の低迷の隙を狙って、抜き打ち解散。
権力の安定と長期化を目論んだのだが・・・そうは問屋が・・・
瀕死の状態にあった民進党が・・・・
権力を奪取するには「名を捨てて実を取る」と9/25に旗揚げしたばかりの
「希望の党」に合流し、一瞬にして政権を争う政党になるのだから。
その結果・・・民進・自由・社民の4党共闘ででジワジワと主導権を握り
「民主政権」をと虎視眈々と狙っていた共産党が梯子を外された格好となり、
「公党の信義に反する」と怒り心頭・・・・
社民党と選挙協定を結び、その後の吸収合併に舵を切った。
多分だが、民進党から溢れる前議員を拾い上げ、党勢拡大に持ち込むのだろう。
唯我独尊を決め込んでいた共産党が本気になって権力に挑む始まりでもあろう。
衆院選が政権選択の選挙であることをまざまざと見せ付ける動きではないか。
新聞も面白い。「希望の党」と民進党の合流に驚いたのが読売。
政治部長名の「政党政治の否定」だとの9/29一面解説記事には笑っちゃう。
衆院選は政党と政党は政権選択の選挙であり理念の戦いだと・・・
希望の党には「当選ファースト」のみ、例え政権交代が目的でも限度を超えている。
政策項目は、消費税凍結、原発ゼロ、大衆迎合も甚だしい。
思想信条の違う寄せ集めで政党の価値がないと辛辣に批判する。
自民党の権力延命に邪魔する政党の突然の出現に、
ひょっとしたら・・・ひょっとするかもと、ビビって・・・
安倍1強を作り出し世論を操ってきた読売が、突風に、顔色をなくしたさまが記事に。
なんとも情け無い解説。新聞が権力に縋るみっともない姿
社説もとても民主主義だとか正義、公正を謳う大新聞だとは思えない内容。
この選挙は安倍政権の継続が最大の争点である。政治不信を招く民進の希望合流。
これもお粗末。最早自民党の機関紙以外の何者でもない。
なりふり構わぬ安倍自民党追従、安倍政権を否定しない、
私でも・・・気持ちが悪い。題字を自民読売新聞と題字を・・・・
万が一、自民党が政権から転げ落ちたら・・・あまりにも冷静さを欠く。
それともっと酷いのは朝日。共産党の機関紙かと思わざるを得ない。
なんせ、民進党を抱きこもうとした共産党を支援してきた朝日。
その民進党が希望の党に逃げ込もうとしているのですから
これまた「希望の党」批判一色。民進党で希望の党の公認を求める候補者には
共産党が対立候補を擁立し、希望の党から弾き出された、通称左派系の選挙区は
候補者を出さずに支援すると。それって、自民党を利することなるのだが、
そこはそこ、共産党らしさの独善。
この混乱の原因は、解散時期とタイミングを見誤った安倍首相の責任。
私の勝手な思いだが、先ごろの英国、メイ首相が、このタイミングなら、
保守党は勝てると総選挙に打ってでて惨敗、過半数すら確保できなかった
姿とダブるのですが・・・権力とは魔物ですね。Goto
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