松島純2号

鍋の季節ですねぇ。白菜が決め手だと思っています。
気温がぐんと下がりました。おでんも良いですが、
やはり、冬の定番は鍋料理です。あなたはどんな鍋がお好きですか。
私は、豚肉と牡蠣のキムチ鍋が好みです。
椎茸と昆布の出汁に、この地方の郡上味噌と白味噌を合わせて、
それにこれもこの地方の名物といってもよい「各務原キムチ」を
多めにぶち込み沸騰するまで煮込む・・・そしてしばし待つ・・・
その待つ・・・ひとときに、熱燗・それも甘口の百春(岐阜・美濃の酒)を
ぐい呑に注いで、ぐびっと呑む。上手い。そこで味を確かめる。
濃い目が良い。薄味ならば、合わせ味噌を足す。
ここからが本番。小鉢に煮立った出汁を入れ、京都の黒胡椒を振って。
鍋にスライスした豚バラを一気に放り込む。
沸騰したらぐいっと箸で巻き上げ・・・小鉢に付けて頬張る。
(豚バラは脂がのっていて、比較的廉価、気兼ねなく食べられる)
そして野菜です。九条ネギと白菜です。
鍋から溢れるほどに白菜を入れる。そして、その上に、白菜の上に牡蠣を乗せる。
大振りで酢牡蠣でも食べられる新鮮な、広島、岡山産がよろしい。
牡蠣は鍋に沈むと縮んでしまいますから・・・白菜から落ちないように。
まず、煮込んで仕舞わない内に、ネギを・・・身体がぐんと温まる。
牡蠣は程よく出汁が沁みるころを見計い・・・
ここがポイントですが、白菜と一緒に牡蠣を食べる。
再び、豚バラです。これも白菜と一緒に頂く。
最初よりも脂が白菜に絡まり、白菜がこんなに上手いかと思う。
身体がホカホカしてきたところで、今度は江戸切子のぐい呑で、冷酒を。
これも甘口だが、飛騨高山の「深山菊」の原酒が良い。
濃い鍋料理には、コクのある酒が合う。
私が好きな、この豚バラと牡蠣のキムチ鍋、味の決め手は白菜です。
新鮮で、柔らかくて、甘い白菜ならば最高です。
愛読紙・・・石巻日日新聞(11/10付)に「松島純2号」と呼ばれる
まぼろしの白菜が・・・紹介された。
宮城県産の白菜は戦前全国一の出荷量を誇っていたが、戦後は他の産地に押され低迷。
「松島純2号」は「芯が白くて柔らかく、甘みが強い」特長がうけ・・・
根強いファンに支えられていたが・・ 東日本大震災の被害で市場から姿を消した。
しかし、品種改良を重ね塩害に強い「松島純2号」が復活。
「伝統種仙台白菜」が蘇って市場に登場した。関係者の努力に敬意を表したい。
白菜好きの私としては、これだけの白菜です。キムチ鍋に入れてはもったいない。
「松島純2号」ならではの鍋を考えて石巻に行ってみようかな。Goto

コメント