新聞は、経済オンチであってはいけない思うのですが。
17年の貿易統計速報・・・財務省発表。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆9910億円の黒字だった。
原油高の影響で輸入が膨らみ黒字幅は前年に比べ25.1%縮小したが・・
貿易収支の黒字は2年連続となった。
この10年ほど、国際収支の黒字は所得収支に支えられてきたが、
貿易収支が黒字とは嬉しいではないか。
国が富むということは、国が黒字でなければなりません。
少子高齢化や社会保障など、国が抱える将来への不安も、
国際収支が黒字であれば、打つ手は色々と考えることができる。
にも拘らず・・・大メディアはそのことを丁寧に報じない。
むしろ、今良いのは、いっときのことと・・・
1・原油高の継続に加え欧米中銀の金利引き締めによる新興国からの
資金流出などの影響で、世界経済が減速する可能性があり、
18年も黒字を確保できるかは不透明(毎日1/25朝刊)と懐疑的に報じ。
1・対米赤字を問題視するトランプ政権の動向には注視する必要がある。
対米貿易黒字は3.1%増の7兆356億円と2年ぶりに増加、
トランプ大統領が米国からの輸出受け入れ拡大などの改善策を要求する可能性がある。
と、18年は柳の下にドジョウは何匹もいないと、不安を煽る。
不安を煽っているのではない。勝って兜の緒を締めよと言っているだけ。
冷静な分析だと・・・メディアは仰りたいのだろうが・・・
そりゃ、経済は生き物です。「世界経済が引き続き順調に推移」するとは
限らない。常にリスクを覚悟する必要はある。
でもです。ひとたび世界同時不況が起これば・・・
例え、危機感を持ち、警戒や備えを怠らなくても・・・ひとたまりもない。
その視点での煽りなら、致し方ないのだが。
新聞は時の政権を批判することに、その価値がある。
でも、貿易収支の黒字まで、否定的に捉えてどうするのか。
少なくとも、審議中の補正予算で、防衛費を1兆円ほど、計上したのはなぜか・・・
トランプ大統領に日米の貿易不均衡を指摘されたくないからではないか。
貿易収支を大きく左右するのは、原油の価格である。
省エネへの血の滲むような企業の努力・・・そんなものは評価の対象外なのか。
では、原発を推進して原油の輸入を削減するのか。それも反対。
私は新聞命です。貿易収支が黒字であることを批判的に捉える
メディアの姿勢が全く理解できない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い・・・
国民はよく理解しています。そんな経済オンチの新聞を
読者は購読はしないと思うのですが。Goto
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