地方の気概を。

2045年、高齢化率50%、東京一極集中、地方衰退・・・どうするか。
暗い話だと捉えれば、とことん気が重くなるが、
現実を現実として受け入れれば、方策は限りなくある。
国立社会保障・人口問題研究所による地域別将来推計人口調査で、
都市部にますます若者が集中し、地方の衰退は止まらない・・・
そんな現状が浮き彫りになったという結果が発表された。
そんなことは改めて言われなくても、田舎街に暮らすひとりです。
政府が地方創生の旗を振り、地方に暮らす人の流れを作ろうと
努力しているのも、目に見える成果が上がらないのも、よく分かっています。
政府は高齢者を地方に移住させようと、日本版CCRC構想を進めています。
(CCRCとは移住した高齢者が社会活動に参加しながら暮らし、医療や介護サービスも
受けられる地域のこと。米国で普及。Continuinng Care Retiremennt Community)
高齢者を田舎で受け入れるような体制を自治体で作るってことですが、
笛吹けども踊らずで、賛同する意向を表明した自治体は約250にとどまる。
そりゃそうでしょう。同調査で都道府県の高齢化率は2045年で、
軒並みに40%台に入るんです。高齢者を受け入れるなんて・・・
若者が都市部に流れ、高齢化率が益々高くなる。
地方を元気にすることが一極集中を防ぐ道だと識者はいうが・・
それも分かっている。ではどうするのかです。
答えは二つしかない。ひとつは地方に暮らす人たちが、
自分たちの手で、活性化する気概を持つこと。
高齢化を真摯に受け止め、自分たちが暮らす街を自分で住み良い街にすることです。
そう考えれば、知恵や方策は幾らでも湧いてきます。
我が社の地域みっちゃく生活情報誌も出番だと思っています。
もう一つは、言わずもがなですが、移民の議論を本格化させることです。
乱暴話を覚悟で申せば・・・移民は政府が規制を改革すれば、明日にも可能です。
地方衰退が人口減少ならば問題は忽ちに解決します。地方で暮らせるようにすればよい。
若者が都市部に流れるのを止めることはできません。
高齢者を地方に移住させること、自分が住んで来た街を捨てさせるのは至難です。
歴史の浅い米国ならCCRCも可能でしょうが・・・ここは日本です。
若者が都市部へ流出し、人口高齢化する地方、だからどうなんだ。
開き直る積もりはありませんが。
この状況を作ったのは他でもない。我々自身です。
ですから、田舎暮らしの我々が自分たちの手で、現状を踏まえて、
納得が行く地方を作って行けばよいと思うのですが、乱暴ですよねぇ。Goto

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