総務省の思惑と楽天の携帯電話事業への参入・・・・
自由主義社会です。競争があって然るべき。
ことさら問題にするのも如何かと思うのですが、
昨今の中央省庁の横暴、いや不遜・・・隠蔽体質の背景には
官尊民卑の律令制度が横たわっているのでしょうが・・・
その本質を辿れば、官公庁に競争ないことに起因するのではないかと思えてならない。
政治家は選挙で選ばれる。競争です。首長は任期がくれば交代する。競争です。
官吏を恒久的に監督する制度も、もう一つ官庁があるわけでもない。
官公庁には競争原理が働かない。それが不遜になる要因ではと思う。
急激に浸透し国民生活の必需品に成長した携帯電話。
その事業は老舗のNTTドコモ、京セラ稲盛氏らが起こしたKDDI、
それにベンチャーの雄、孫正義社長が参入したソフトバンクの三極で、
激しいシエア争いが展開されている国内市場・・・
そこに総務省から参入許可を得た「第4極」楽天が登場、大競争時代に突入した。
なんとなくですが。思い起こします。
通信業者が放送事業に参入したあの時代を。
まず、ヤフーを引っさげ登場したソフトバンクが通信と放送の融合を訴え、
世界のメディア王、マードック氏と組んで、テレビ朝日の株を35%取得、
放送事業に参入。その後メディア界の反撃に合い撤退。
続いて、ライブドアのホリエモンこと堀江貴文氏が、フジテレビの資本を持つ、
ニッポン放送の株を取得、フジテレビの経営権に迫った。
その後、小泉チルドレンとして衆院選に出馬、落選。そして塀の中は記憶に新しい。
その後、楽天の三木谷社長、TBSの株を買い上げ・・・
放送事業への経営参画を狙ったが、和解。株はTBSに。
いずれも通信の側から放送との融合を目論んだが、涙を飲んだ。
そのことと、楽天の携帯電話事業参入は別モノだが・・どこか似ている。
資本主義社会です。競争は自由ですが。この事業は放送と同じく許認可事業です。
歴代総務相は料金が高すぎることを指摘してきました。
海外ではフランスが4極体制。後発が始めたフリーモバイルが成功。
米国でも4位の企業がユーザー目線のサービスを打ち出してシエアを伸ばしている・・
許認可の背景には、競争を知らない官僚が・・
競争を促進し、利用者の利便性向上を睨んでいるのに矛盾を感じつつも。
楽天がどんなサービスをユーザーに提供するのか。
得意の電子商取引(EC)や金融を組み合わせた新サービスが、
功を奏し、許認可制度の内なるではあるが、大競争時代を勝ち残ることができるか。
放送事業の轍を踏まないことを願いながら・・・
国民の安寧のために大いなる競争を願いたい。興味津々です。Goto
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