女人禁制

神様にノーはない。全て善し、OKです。
話題を追うのも、今起こっていることを考えてみることも、
好奇心の表れです。どんなことにも興味を持ち自分の頭で考えてみる・・
広告の仕事には必要だと思っています。
土俵は神聖な場所、女人禁制・・・如何なる状況であろうが、
土俵に上げるわけにはいかない。と、教わっていたのでしょう。
「女性の方は土俵から降りて下さい」とマイクで語る「彼」・・・
神聖とはどんな意味なのか、知っていたのか・・・
深く考えもせず・・・「そうなんだから、そうなんだ」だとしたら、
それは神聖ではなく、単なる決め事に過ぎない。決め事など、臨機応変に変えればよい。
卑近な例だが「平和主義絶対」の憲法神格化に似て滑稽である。
女人禁制は土俵上だけではない。日本列島には山岳信仰の霊山、博多祇園山笠、
岸和田だんじり祭り、長浜曳山といった伝統的な祭りなど、意外に多い。
背景はだいたいが同じで日本古来の「穢れ」の概念です。
月経や出産など肉体の一部が体から離れる現象を忌まわしいものとみて、
神聖とされる場所やモノに女性が触れることをタブー視する思想です。
それを是とすることを不易、伝統だとして頑なに守るのが良いか、
それとも、明治政府が文明開化策で多くの霊山を「女人禁制は非文明的で
遅れている」と解禁したのが正しいのか・・
2018年、政府が採用した国家公務員、7602名。うち女性は2580人。
いわゆるキャリアと呼ばれる幹部候補の総合職の女性割合は、32.5%で
厚労省は42%である。女性が輝く時代こそが、この国の未来・・・
有史以来・・律令国家の中心を女性が担う日も遠くない。
文化人類学の権威、慶大鈴木政崇名誉教授は、
大相撲の伝統も変化の連続だった。土俵祭で神を土俵に招き、
神送りの儀式で神を帰す。その後に優勝力士の表彰式をやれば、
問題は何もないではないかと、臨機応変を推奨する。
そうなんです。ことほど左様に、決め事なるものは、
新たな概念を捻り出し、新たな決め事を作れば良い。
この世で起こっていることは、この世で解決できるものです。
神様は「全て善し」とおっしゃるハズです。神様なんですから・・・
だって、神様が見守る土俵ならば、怪我する力士なんていないハズなのに、
それも神様はお認めになっているんですから。Goto

コメント