日本のメディアは如何にも懐疑的ですが、トランプとの会談で分かる。
私が甘いのでしょうねぇ。
朝鮮半島の両首脳の会談翌日の新聞各紙の報道と論評を読んで、
私の感覚と随分違うと思った次第です。・・・(4/28朝刊から)
読売・・・非核化の道筋はまだ見えぬ(社説)
日経・・・平和の構想 道のり遠く(一面、論説)
朝日・・・非核化、具体策示されず(一面、解説)
毎日・・・慎重に変化に備えよ(一面、解説)
いずれも、非核化に懐疑的な論調です。
その理由は「完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島を実現する」としたが、
1991年の南北非核化共同宣言を超える内容ではない。からだと。
ジャーナリズムというものは、物事を斜に構え、常に疑って掛かるもの、
ましてや、明日にも戦争かと言われた状態で、北の急激な軟化路線、
手放しで評価するほど、新聞記者は単純ではない。それわかる。
でも、「板門店宣言」をよく読んでみますと、
この会談の最も重要な点、肝は「南と北は、休戦協定締結65年となる今年、
終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換し、恒久的で強固な、
平和体制構築のため、南北と米国、中国の4者会談開催を積極的に推進することにした」
この項目ではないでしょうか。
南北に平和が訪れれば、東アジアの緊張がほぐれること間違いありません。
日本にとっても、安全保障上の脅威が一定程度解消に向かうのではないでしょうか。
問題にするなら、4者会談が開かれた場合、日本の立ち位置はどうなるのか。
そのことの懸念ついてなぜ論じないのでしょうか。日本の新聞なんですから。
非核化の問題は「南北は、完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという
共同目標を確認していくことにした」と明記しています。
にも拘らず、非核化の道筋が見えぬとの批判は、的外れではないでしょうか。
なんと、日本のメディアは保守的なんでしょうか。
交渉ごとです。北の立場で考えれば、韓国の米軍基地には核配備されていると
思うのは当然ではないでしょうか。朝鮮半島の非核化とは米軍の韓国からの
撤退を意味しませんか。北だけに非核化を迫ってみても、「ハイわかりました」と、
いうハズはない。新聞の論調は一方的であり、希望的観測に添わぬと
批判しているだけです。それでは単なる批判です。何も解決しません。
それと、如何に縺れた糸でも、同じ民族、同じ言葉で語れるのです。
糸口さえ見つかれば・・・終戦宣言の延長で・・紆余曲折あるでしょうが、
非核化に向け、動きだすのではないでしょうか。ここまで来てしまったのですから、
多少の時間は掛かりますが。
この会談、歴史の歯車が回りだした。
私は不可逆的だと思うのですが・・・甘いですかねぇ。
トランプ大統領との会談で答えが見えると思いますが。Goto
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