新元号と向き合うときです。早めに公表願います。
来年の話をすると鬼が笑うと申します。
どんな意味か。将来のことはわからないのだから、あれこれ言っても意味がない。
未来は予測不能です。それを決めつけるなんて鬼が笑う・・そんなことです。
鬼も笑わないのが、来年5月1日に元号が変わることです。
勿論、2020年、猛暑の東京五輪も決定です。鬼は笑いません。
むしろ、アスリートには来年が最終選考、今ここで頑張らねば・・・そんな来年でしょう。
日経が先陣を切り呼び掛けています。
年号が変わる・・・この機に乗じて、あらゆるモノを見直し、「つくりかえよう」と。
私もそう思います。来年2月に発表する新元号・・・決まっているなら・・・
もう少し早く発表した方が良いのでは・・・決定すれば、5月1日に向かって一斉に
様々なモノを「つくりかえる」ために動き出せるから・・・・
早い時期に公表すれば、天皇陛下在任中に関心が新天皇陛下に移るのではとの懸念が
自民党保守派に配慮してのことと言われていますが・・・
退位を示された天皇陛下のご意志をあまりにもないがしろにするモノではないかと。
思うのですが・・・天皇陛下はそんなこと・・・まったく。
元号は1979(昭和54)年法制化された「元号法」に基づき決定されます。
元号は中国発祥です。皇帝による「時間の支配」が根源です。
戦後、法制化が懸念されたのは、元号が天皇の権威と結びつけられ、
戦前回帰の機運が高まるのではとの不安からです。
そんな偏狭な声を払拭されたのは、現憲法下で初めて即位された現、天皇陛下です。
国民主権の憲法を重んじ、象徴として「国民に寄り添う」天皇像を
自ら作りあげてこられたからに尽きます。
昨今、一般社会では西暦を使うことが多くなりましたが、
官庁の公文書は元号使用が原則です。法的根拠はなく戦前からの習慣が
続いているのが実態だそうです。(毎日・朝刊)
ふと思うのです。尺貫法が国際基準に合わぬとメートル法に変わりました。
元号も日本の長期的課題と向き合うには、天皇の在位期間で区分されるよりも、
時間の連続性がある西暦の方がよい。新元号の発布にあたって意見があるようですが、
でも、尺貫法の時もそうですが、その結果、日本固有の文化を失いました。
新元号は国が「つくりかわる」ことを意味します。
残り一年の平成です。今こそ平成と向き合い自分の周りを見渡し・・
一つひとつを点検し「つくりかえる」準備を始めたいモノです。
来年の話をすると鬼が笑うなんてことはありませんので。Goto
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