タケダにエール

グローバルにチャレンジする姿勢こそ、日本企業に必要ではないか。
私は高く評価したい。注目してみたい。
武田薬品工業が売上世界第22位・・難病治療薬に強いアイルランドの
製薬大手シャイアーを完全子会社化したことに・・・
その買収総額約6兆8000億円、日本最大規模であるが故に、全国紙各紙が一面を飾った。
経済案件の一面は珍しい朝日新聞までもがトップで掲載。
どの産業も・・日本市場が手詰まりな現状、海外に進出するのは必然。
ましてや、製薬の分野は世界規模で競争が激化している。
武田が世界ランキングトップテンに踊り出たことによる海外戦略。
難病薬を手にして世界で飛躍を遂げんとする歴代経営トップの執念。
私はタケダこそ、日本企業の範だと思う。ぜひ、この買収を成功に導いて頂きたい。
それにしても、新聞各社の論評。なぜ、バックアップできないのか。
どこか冷めていて、本質を外した詰まらぬ記事が多い。
朝日・・・タケダ、身の丈超す買収。過去の日本企業による海外企業の大型買収額の比較。
そんなランキングに何の意味があるのか。製薬業界の世界事情を解説すべき。
毎日・・・社運かけ挑む世界。負債6兆円重荷に・・・
そんなことは当然でしょう。むしろ経営者の決断をなぜ評価しないのか。
日本企業のチャレンジ精神ではないか。
読売・・・世界十指へ、武田の賭け。新薬開発10年、時間ごと買う。
読売はさすがに理解を示すのだが、 東芝や日本郵政、海外M&A巨額損失例多しと。
そんなこと敢えて言う必要があるのか?同列にはできまい。
日経・・・淡々と報じる。経済紙だけあって、社長のインタビュー記事が。
「買収1年で成果を見せる。グローバルで通用する強い製薬会社なる」と決意を。
リスクについても「製薬業界では大型買収が相次ぐ、タケダは短期的には
製品の種類や開発品目は増えるが、長期的にみて、他社に負けない独自の
研究開発力を備え、新薬のネタが継続的にでるような体制が維持できるか」と
疑問を投げるが、蛇足に過ぎない、過剰な解説であろう。
乾坤一擲。世界市場制覇を目論見、超大型の買収をしたタケダに敬意を表すとともに、
難病薬で、何としても世界人類のために、貢献できるグローバル企業になって頂きたい。
後に続く日本企業のためにも。Goto

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