女性抑圧の象徴

サウジアラビアで女性が車の運転ができるようになった・・・
ニュージーランドの女性首相が女児を出産。
その名前を「ニーブ・ティアロハ」と名付けたと発表。ニーブとは「輝かしい」
「ティアロハ」はニュージーランド先住民マオリの言葉で「愛」の意味。
スクスクと育ち愛情溢れる幸せな人生を送って欲しいと祈る。
首相は産休を6週間取り公務に復帰するそうです。
その後はパートナーの男性(テレビ司会者)が主に育児を担当する。
産後、6週間で激務に復帰するのは健康上大丈夫なのかよくわからないのだが、
医学的根拠があってのことだろう。
日本で産後半年以上の産休が必要なのは、
健康上の問題ではなく、育児の問題だと改めて思う。
女性の社会進出を妨げる要因の一つに、出産があるとすれば、
育児の問題をどう解決するかに重点をおかねばならない。
単に託児所を増やせば良いという問題ではなさそうです。
育児をしながら(女性だけではない、男性も)働ける環境が
社会的に醸造されねばならないのではと思う。
子供を抱えながら働く姿、想像し難いだが、それが当然であるという
文化を醸造する必要があるのではないか。
サウジアラビアに「後見人制度」というのがある。
「女性の就労や結婚、旅行、運転、パスポート取得など父親や夫ら
男性親族が後見人になりその許可がなければ何もできない制度」
この制度、女性抑圧の象徴とされ批判されてきたが、
イスラム教の教えでは男女の役割の違いから「女性は男性に保護される存在」
として社会に浸透している。このほど、その壁の一つ女性の運転が取り払われた。
画期的なことではあるが、実は車社会がなせる技と言えないでもない。
文明の進歩などというと口幅ったいのだが、時代とともに宗教的価値観も
変わるのだという、一つの現れではないだろうか。
もう一つ。日本全国の「市」で後にも先にも、
女性議員が一人も誕生したことのない「市」がある。鹿児島県の垂水市です。
今時、珍しいのだが、考えてみると、男尊女卑の差別文化が色濃く残っている
象徴ではないか。なんとしても、壁を破って欲しい。
世界経済フォーラムで発表された男女平等ランキングでは、
144カ国中でサウジアラビアが134位、日本は114位にランキングされている。
日本以下の国々はイスラム圏とアフリカの国々のみである。
このランキングを何とかせねば、日本社会に明日はないと思うのだが・・
文化や習慣を変えるのがなぜ、こうも難しいのか。
自分の胸に充てて考えてみたい。Goto

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