豪雨被害お見舞い申し上げます。
例年、梅雨の終わりには天が大暴れして明けるのですが、
頭を垂れ、ただ安全な地に逃げ込み通り過ぎるのを待つしか方法はない。
なんと人間は無力かと忸怩たる思いです。
今日は雨空を恨めしく見上げながら・・・「せんべろ」について・・・
社会学者には、安酒を煽る社会をもう少し分析して欲しいものです。
15年も前の話です。今更と思わぬでもないのが、
中島らもさんの「せんべろ探偵が行く」がブレーク・・・
巷では1000円でベロベロに酔える「せんべろ」に人気が集まっています。
私的には巷が問題で、この巷とは都会のことと解釈できます。
地方では、公共交通機関の駅近くのお店以外は・・・どこも酒を出す飲食店は閑古鳥。
「せんべろ」であろうが、「ワンコベロ」であろうが、関係なさそうなのが残念です。
折角のブレーク、ローカルまで波及すれば、地方の飲食店も元気になるのですが。
如何せん・・・厳格なる飲酒運転の取り締まりは、ロードサイドの飲食店を
壊滅状態に追い込んでいます。飲酒運転はご法度・・・仕方がないのですが・・・
全国各地にコンビニが整備されました。
そのコンビニにイートインコーナーが設けられ、コンビニで買った酒とつまみを
「コンビニ飲み」する人が増えてきたようです。都会の下町では日中から、
高齢者が4・5人集まって一杯やってる光景が日常になりつつあります。
もちろん、コンビニです。懐に優しい「せんべろ」でいい気分になれるからです。
これも日本の文化かもしれませんが。いずれは日本中どこにでもあるコンビニで
暇を持て余す老人たちが「せんべろ」する姿が見られるようになるかも。
「せんべろ」が都会ばかりか日本中で広まれば、
日本が元気になるんじゃないかと思うのですが・・・・
社会学者の言い分は、そうではないようです。
日本の社会構造を4段階に分析しての話しですが・・・
(この分類を社会学の基礎だとする考え方がもはや古典なんですが)
21世紀に入り非正規雇用の労働者が増加、正規雇用労働者と間に所得格差が広がると、
5段階目のアンダークラスが新たに生まれた。(この分析ももはや陳腐ですね)
その人たちは・・・49%が酒を飲まない(首都圏調査)
新中間階級と労働者階級は23%、資本家階級では15%が酒を飲まないのに、
アンダークラスがひときわ酒を節約している・・・
だから貧困層が酒も飲めないほど社会は分断されていると分析する。
だからこそ、「せんべろ」が広まっているのですが、そうは捉えないのが、
社会学者のようです。私は「せんべろ」でも「ワンコベロ」(ワンコインで酔う)でも、
関係なく酒を飲まない人が増えたことをもう少し丁寧に分析するべきだと思う。
いや、そもそも、日本人で酒を飲まない、好まない層はどの程度なのか、
酒と景気、酒と社会環境など、酒と日本社会の因果関係を
社会学的立場で研究して欲しいと思うのです。
何せ「せんべろ」は安酒を煽るってことなのですから・・・Goto
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