天下のキリンビール、一世を風靡したラガーの味は・・・・・
古希目前です。歳のせいにしたくないのですが・・・酒が呑めなくなった。
卒寿を迎え、尊敬する先輩・・生涯現役で頑張っておられますが、
曰く「俺の知る限りでは、酒が好きで欠かさぬ奴は・・大概早死したな」と・・
人生での交友関係を振り返ってしみじみ・・・
そう聞くと、呑めなくなって良かったかな。なんて思うのですが、
私が呑めなくなったのは、いわゆる「酒」で日本酒のこと。本当に呑めなくなった。
以前ならば、4合・5合は平気だったのだが、今では、1合が余る。
この夏が暑かったせいでは、と思いたいのだが・・・
でも、チェイサー代わりのビールは別モノです。
「とりあえずビール」でもと飲み始め、ほどほどの所で酒になるのですが、
「とりあえずビール」から酒に進まない。もちろん、ワインに焼酎にも・・
ずーっと「とりあえずビール」ばかり飲んで・・それで終わるケースが多い。
クラフトビールってご存知ですよねぇ。
製法などにこだわった小規模醸造ビールのこと。
2000年のピーク時には全国で約300社が参入・・・「地ビール」としてブームが。
数年で半減した。・・・その後、原料や製法に拘り手作り感のある「クラフト」を
名乗る一部のメーカーが米国やアジアなど海外市場への輸出を始めた。
米国はビールの売上約20%をクラフトが占める。
米市場を狙った国内のクラフトメーカー各社は知名度と価格のハンディを克服しようと、
和の素材で個性を打ち出し、米国輸出量が倍増していると。
個性を競う和の味とは・・・かつお節の旨み成分を発酵促進に使い、
缶には浮世絵風デザインを施す。埼玉のメーカーは地元産のサツマイモを原料に、
美味しいだけではなく商品の背景を伝えることで、好評だとか。
他にも輸出に活路を見出したクラフトメーカーがある。
網走ビールは青色が珍しい「流氷」と名づけ、北海道の人気が高いアジアでヒット。
地ビールブームが去った時に海外に目を向けた茨城の「常陸野ネストビール」は
アジアンスパイスを効かせ古代米を原料に用いるなど、海外を意識しているとか。
そういえば、天下のキリンビール。主力商品のラガーって、戦後、アサヒビールや
サッポロビールを抑えて不動の地位を築いたその背景・・・ご存知ですか。
ラガーの味は、母親の味、「味噌味」が大ヒットの火付け役だったんです。
今では世界中でM&Aを仕掛ける国際飲料メーカーですが、
その成長のルーツに味噌味があったことを思い出すと、
日本のクラフトメーカー各社には頑張って欲しい。
私も酒は呑めなくなったが、ビールは大丈夫、色んなクラフト試してみたい。
別段、死に急ぎしているわけではないが。ビールは美味い。Goto
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