観光公害

批判で育てるより、褒めて育つ時代です。
読売新聞の訪日客分析の新潮流からを読んで・・・・短絡的だなぁ・・
そう思いたくなるのが、観光客が溢れて、それもインバウンドの・・
市民生活に支障をきたすと嘆く京都事情を・・観光公害として報じる。
バブル崩壊後、失われた20年、日本経済再生の起爆剤、その一つが観光産業。
訪日客の目標値を2020年までに4000万人にすると政府が音頭を取って力を入れる。
その結果、今年の上半期で1500万人を突破、3000万人の大台に乗る勢い。
この調子なら、来年はラクビーW杯もあり、再来年は五輪です。
目標達成も夢ではなさそうです。政府の施策でこれほど目にみえて効果のある・・
取り組みは過去にもなかったのではと、驚嘆しています。
京都の仲間からお聞きしますと・・・
もう、観光客いらへん。どこもかしこ溢れてもうて動きがとれへんわと・・・
そうだと思います。訪日客が一番行きたいところと言えば・・
いや、日本人でもぜひ尋ねたい。それも何度もとなると、そりゃ・・
やっぱり、「そうだ 京都、行こう」なのですから、仕方がない。
でもです。京都は日本そのものです。平安朝の時代から・・・・
営々として日本の中心・・繁栄してきた都です。誰もが京をめざすは当然です。
京都の奥は深い。少々の訪日客が訪れようが実はビクともしない。
大勢外人さんが来はるさかい大変どす・・・なんて言葉は。
どんどんお越しやす。もうかりまっさかい・・・が本音でしょう。
それを、清水寺ではバスが満員、日常生活にも支障をきたす・・・なんて・・記事
短絡的過ぎますね。
他にも鎌倉では渋滞の影響で救急車の搬送もままならぬとか、
富士山登山客が集中、比較的空いている平日に登頂をとか。
象徴的な数カ所を上げて、観光公害だなんて上っ面しか見ていない。
いずれも本音は嬉しい悲鳴をあげているのです。
メディアがわざわざ取り上げなくても、したたかに解決して行きますよ。
それが、日本人の知恵というものです。
むしろ問題は、景気が悪ければボロ糞に批判し、観光産業のように、
よくなれば、また批判する。昨今、子どもでも、叱って育てるな、
褒めて育てよという時代です。厳しい指摘は結構ですが、批判のための批判では、
メディアの価値が落ちるばかり。
私は思うのです。メディアの力とは・・観光産業の基本はお客様が来てなんぼの世界、
好調なところをとやかく言うのではなく、閑古鳥が鳴いている観光地への
提案ができるようになって欲しい。あるいは此処こそは訪日客が行ってもよい・・
そんな観光地を紹介するような前向きな記事を溢れさせて欲しい。Goto

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