宝島社の広告にはいつもドキっとさせられます。
今日は小正月です。昔は成人の日でした。
小正月の意味は年末年始の行事で、女性たちが休む間も無く、
忙しく立ち働いた、その感謝の意を込め、女性にゆっくりしてもらう。
女性たちのお正月です。(もちろん、今ではそんな風習は無くなりましたが)
外国人の驚き。へぇ。日本人って、いちいち成人を祝う式典をやるんだ。
欧米では、子供は10歳を過ぎたら、もう大人の扱い、自立の道を選択させるそうですが。
日本は、昔は15歳で元服式。今は20歳で成人式です。
これも、18歳から選挙権を与えるのですから、18歳で成人式をやるのも良いかも。
と思うのですが、日本人は切りの良い数字が好きですからね。
写真は1月7日、月曜日の読売、朝日に掲載された「宝島社」の見開き企業広告です。
ど迫力ですねぇ。さすがに出版界の風雲児宝島社です。
この紙面、内容を私なりに解説する前に、わからないことが二つあります。
一つはなぜ、読売が「敵は嘘」で朝日が「嘘つきは戦争の始まり」のコピーなんでしょうか。
もう一つは、お正月広告です。なのに、なぜ、初刊号でも次刊号(1/3)の紙面ではなく、
1月7日に掲載されたのでしょうか。どう思いますか。
1月7日付にしたのは、今年の正月は週周りが4日を休めば実質的に7日が仕事始め、
読者の閲覧率が高い。それと、7日の方が見開き紙面を取りやすい。のが理由でしょう。
もう一つのなぜ、朝日の読者は伝統的に「反戦思想」が多いから。読売は比較的に
道徳観念の読者が多いからなんでしょう。(広告代理店がそんな理屈を述べたのかな)
で、内容の解説です。いずれのコピーも、「嘘に慣れるな」「嘘を止めろ」
「今年嘘をやっけろ」が末尾についています。
ということは「嘘」が社会を覆い、地球は嘘で固まってしまている。
真実を訴え、嘘を炙り出す。そんな「本」を出し続けたい、そんな願望を込めた
宝島社の理念を述べているのではと思うのですが。
「嘘」は今の時代に始まったのではない。子供に嘘付くと閻魔様に舌を抜かれると、
子供に教えたのは、仏教が渡来、地獄に閻魔様がいると知った7世紀から、
日本では僧が庶民に訴えてきたことです。
それに、戦争は嘘から始まったというが。そうだろか。戦争の目的は自国の利益ために
相手の国が持っている土地や資源を略奪し、相手国の国民を従属させるためにやるものです。
嘘から始まったのではない。略奪のために嘘をついているだけです。
嘘はそのきっかけにすぎないと思うのですが。
出版業界、元気がないといわれて久しいですが、宝島社のように
元気だして下さい。出版物は知のメッカです。なくなれば、
それこそ、愚かな嘘をついて、戦争もやれば、人をも騙すようになってしまいます。Goto
1/7朝日新聞 1/7読売新聞
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