絵本、児童書が売れているんですって。
需給のバランスは、モノの価格を決めます。
大阪のUSJが繁忙期には入場料金を高く、閑散期には安くと、変動制にしました。
旅館やホテルでも、同様ですね。理屈はわかるのですが、
でも同じ価値のモノで価格が違うのには違和感を感じます。
大方のモノは、大量に生産すれば安くなり、希少価値だと高くなりますね。
それがモノの価値の需給バランスだと思うのですが。
どうも、そうではない現象があちらこちらで起こっているようです。
価格バランスが壊れた典型に出版物があるのではないかと思います。
端的に申しますと、本の値段が高くなり過ぎです。
負のスパイラルってご存知ですよね。売れない。売れないから、高くする。
高いから、売れない。また高くする。悪循環です。
話題にしたいのは絵本や児童書です。
本や雑誌が負のスパイラルに陥っているのに、絵本や児童書は売上増加傾向にあります。
絵本と児童書の売り上げ額、13年を100とすると、15年106、16年122.4、17年123.2。
と右肩上がり。子供が減少しているのに、子供向きの本が売れるって、どうなのか。
「コミックなどは電子化が進むが、絵本は紙で読みたい人がほとんど、
書店で中身をみて買っていく人が多いので、売り上げが落ちないのでは」と、
日販は分析する。それと「個性的な作家が増え、これまでにない絵本に
夢中になる大人が増えた」のが背景にあるそうです。
絵本専門の店員は、自分用に絵本を買うビジネスマンが増えている。
「幼い頃読んでもらった絵本を大人になってから読むと、子供の頃のふとした瞬間が、
蘇るようだ」と、なるほどと思うのだが、どうもマトを得ているとは思えない。
この傾向、私が思うのは、絵本や児童書を買うのは祖父母が孫に、
自分自身の経験を踏まえ、買い与えているのではないか。これも少子化の影響かも知れない。
それにしても、売れるなら、もう少し絵本や児童書の価格を下げてはどうか。
びっくりするほど、高すぎる、需給バランスが狂っている。
これでは出版界に良い風は吹くまい。そう思うのは親のみならず、
孫を持つジジババもです。Goto
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