訪日観光客3119万人

観光産業には強固な外交が必要だと思うのですが。
この国は、どんなことでも全てを数値化します。
数値化は科学の原点と申します。分析できて、
計算できれば、安心ですね。でも、本当にそうでしょうか?
私の住む、岐阜市でも長良川畔にあるホテルには、
連日、インバウンドのお客様で賑わっています。
国交大臣が、昨年の訪日客は過去最高、前年比8.7%増で3119万人だったと。
すごいですねぇ。13年ではじめて1000万人を超え、16年に2000万人を突破、
僅か5年で約3倍の3000万人なったのです。
歴代の政権が、観光産業を日本の産業の柱にしようと考え、
ビザの発給要件緩和や戦略的な海外プロモーションなど、
積極的な「訪日観光客誘致取り組み」が功を奏した結果です。
もちろん、安倍政権の成果によるのでしょうが、
訪日観光客は統計数値では年々増加ですが、果たし正常な増加なのか。
現実は、韓国、中国、台湾の三ヶ国で全体の60%以上を占めるのが現状です。
韓国との政情不安、中国との信頼なき関係、台湾との中途半端な付き合い。
とても、3000万人突破を手放しで喜べないのではないでしょうか。
とりわけ、韓国の文政権が仕掛ける日本軽視の姿勢、このままでは……
中国が政権の思惑で海外渡航バルブをいじるように、
日韓関係が悪化すれば韓国民の訪日に規制を掛けるのではないか。
そんな状況を考えれば、訪日観光客3000万人という数値を、手放しでは喜べないと思う。
政治外交と民間交流は違う。そんなに心配する必要はない。
20年に4000万人まで増やす目標は可能だと、政府は胸を張るが……
「落とし穴」は国内にあるような気がしてならない。
これも統計ですが、日本人の嫌韓、嫌中の数値が著しく上がっている。
とりわけ嫌韓は異常です。私の感覚では、メディアに責任があると思っています。
自衛隊哨戒機への韓国駆逐艦からのレーダー照射の件、なぜそんなに自衛隊は問題にするのか、
ミサイルが発射されたら大問題だろうが。オマエは軍事を知らないと、
批判されそうですが、韓国軍が自衛隊とことを構える理由などない。たとえ文政権が
日本との関係を不誠実で利己的になろうとも韓国軍は、北朝鮮との緊張感を
排除するわけには行かない。日本の自衛隊との同盟軍としての関係を強化したいはずだ。
万が一、文政権が韓国から米軍撤退を望むなら、韓国軍は文政権を容認しないだろう。
そんな韓国軍の心底を数値化することなどできない。
私はなんでもかんでも数値化して分析すれば、正しいという風潮には疑問だ。
それを絶対だと国民に押し付けるメディアの論調が気に入らない。
訪日観光客が、3000万人だろうが、4000万人だろうが、
その中身をよく理解しないと、数値に踊らされるだけだと思えて仕方がない。
日本を取り巻く隣国との関係は、よほどの外交手腕がない限り不透明だと言わねばならない。
Goto

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