目的は本当に、成人誌の排除なんですかねぇ。
コンビニの大手、セブンイレブンとローソンは
8月末までに成人向け雑誌の販売を取りやめると発表した。
女性や子ども、訪日外国人らに配慮してのことだと。
他のコンビニ、ミニストップが昨年から全店で販売を中止しており、
ファミリーマートは直営店で既に販売を中止、フランチャイズでも
全店の1割は取り扱いをやめている。
これでコンビニでは成人誌が姿を消すことになる。
そもそも論だが、成人誌とはなんぞや。どこで線を引いているのか。
少年誌は小中学生男子対象に。青年誌は高校男子から30代までを。
そして、成人誌は18歳未満に販売禁止の雑誌のことだそうです。
へぇって思うのは、コンビニでそんな過激な雑誌を置いていたのか。
少年誌、青年誌、成人誌共に、男性向けなのかと、驚くのですが。
コンビニは自主規制をしていて、置けるものと置けないものを選別していて、
コンビニ流通品はかなり規制が厳しくなっていたようです。
それにも拘わらず設置しないとするには、理由があるのでしょう。
思い出すことがあります。1963年から1965年に掛け「悪書追放運動」が起こりました。
青少年に悪影響を与える「本」を悪書と定義し排除しようとした市民運動です。
言論、表現、出版の自由を侵すとの声が出版社から上がりましたが、
時の政府がバックアップ、大きなうねりとなりました。
政府、権力が動いての「悪書追放」となりますと、それは言論弾圧の一環となります。
でも、それが許されたのは、目を背けたいような内容だからではありません。
東京オリンピックが開催されるため、外国人に「成人向け」本が日本では、
街の本屋に並んでいると国の品格に関わるから浄化運動として店頭から姿を消したのです。
で、今回のコンビニでの成人誌排除の動き。来年東京五輪じゃないですか。
あの時と同じ状況です。だから、販売中止に踏み切ったのです。と、申し上げたいのですが、
それを否定はしません。でもコンビニはすでに厳しい規制をしているのです。
それでも、中止するのは、雑誌コーナーでの成人誌の売上がこの10年で、3分の1以下に
落ち込んでいるからです。つまり、資本の論理、売れない商品は置かない。
コンビニの非情なる経営原則に合致したからではないでしょうか。
成人誌を推薦するわけでも、表現の自由を振りかざす積もりもありませんが。
この国の街々、本屋が音を立てて消えています。
今やコンビニは全国津々浦々にあります。雑誌コーナーは本屋の代役を担っています。
そこで、成人誌というだけで、そのレッテルで闇雲に排除するって如何なものか。
コンビニ「脱・成人誌」になぜか、恐ろしさを感じるのは私だけでしょうか。Goto
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