施政方針演説

消費税増税を10月に実施すると明言しました。
通常国会が始まりました。安倍首相の施政方針演説お聞きになりましたか。
NHKで中継されましたが。私は時間がなくて聴いていません。
でも、翌日の新聞に演説が「全文」掲載されましたので、読みました。
施政方針演説とは、国政についての方針を述べる所信表明と違い、
その年の初めに召集される通常国会の冒頭において、首相が1年間の政府の基本方針や
政策についての姿勢を示すものです。衆参の本会議場で行われます。
不思議でならないのは、なぜ、同じ演説を二度もやる不合理をやめないのか。
米国の「一般教書演説」(年頭教書)は、上下両院議員と三権、軍の首脳が
一同に会して行われるのに。軍と三権は別として、無駄じゃないのか。
他にも外務、財務、経済政策の担当大臣も首相の施政方針演説の陰に隠れ
余り注目されませんが演説します。翌日も新聞には要約が報じられます。
合わせ政府4演説と言いますが、これらも、2度やる必要はないのではと思う。
理屈はあるでしょうが、所詮は、権威主義でしかありません。
施政方針演説の重要なことは、2019年度の政府方針が明確になることです。
ですから、予算もこの方針がベースになって決まることです。
年度途中に政権が変わっても、予算の組み替えは補正予算以外にはできませんので、
今年の流れはこの演説内容の通りに進みます。ですから、非常に重要な演説です。
ましてや、安倍首相は不慮の事故でもない限り、2021年まで自民党総裁の
任期があります。総選挙で倒す以外には、6年間の方針が継続されます。
その意味でも、施政方針演説が如何に重要かが分かります。
毎日新聞社説(29日付)、安倍首相の施政方針演説「自画自賛だけでは済まぬ」と批判。
読売は「次代に備え着実に成果を上げよ」と未来を見据えよとエールを送っています。
日経は敢えて、海外メディアの東京特派員のコメントを掲載、彼らが、安倍政権の
6年間をどう見ているかを報じています。
私は批判のための批判を繰り返す朝日や毎日の姿勢に、疑問を呈すると同時に、
読売の脚元を見ない、未来思考の評論にも首をかしげます。
特派員の評で日本の新聞が落としている点で、そうだなぁと思うのは、
10月消費増税に疑問の余地を残さず、前回の失敗を教訓に手を打つ姿勢を評価。
(ウォール・ストリート・ジャーナル)
保護主義への対抗を表明したことを評価する。G20で国際経済の発展を
上手くリードすれば、日本の国際的な地位も上がる。消費税の再延期なしは当然だろう
(中国・経済日報)
(韓国・中央日報)韓国への言及がゼロだったのは残念。日本のメディアは文大統領の演説で
冒頭に日本の話がでないのを批判したが、同じことを日本もやっている。
厳しい環境でも未来思考の日韓関係を築くと発言して欲しかった。
他にもロシア・タス通信も、日ロ関係への言及、踏み込み不足と。
など、特派員の評価は、その国の置かれている状況が分かり面白い。
長くなったが、今年の施政方針演説の特徴は、6年間の安倍政権は、
順調だから、この路線を力強く推し進めて行くとの方針を明確にしたものです。
だからこそ。施政方針演説を読み込むことが重要だと思う。Goto

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