警察が児童虐待防止に本気で取り組む姿勢に敬意を表す。
警察庁の憤りが感じられます。
2018年、全国の警察が摘発した児童虐待事件は1380件。
被害にあった18歳未満の子どもは1394人。ともに過去最高で、うち死者36人。
夜間など緊急対応が必要で警察が緊急保護した数は4571人過去最多だったと、
警察庁が発表した。当局は子どもが命を奪われる事件が相次いでいることを受け、
虐待が疑われる事案に関与を強めている。
感情的になるつもりはないが、虐待を事件化して、未然に防ぐにはハードルが高い。
しかし「児童の安全を最優先とした対策を進めたい」とする警察庁長官の
積極的な姿勢が功を奏し、虐待で亡くなった子どもが前年より22人減った。
警察が摘発した人数は1419人。8割は身体的虐待、傷害と暴行容疑。
性的虐待226件、心理的虐待は難しい事案となり2.5%にとどまる。
摘発内訳、最多の実父622人、実母352人、義父、継父266人。内縁の男127人。
人間としてもっとも恥じるべきことは、抵抗できない弱者(子ども)に危害を加えることである。
今に始まったことではないのかも知れないが、実に情けない社会である。
解決するにはどうすれば良いのか。答えは簡単ではないが、
児童相談所は新たに整備された「児童虐待防止法」に基づき、
子ども安全確認時、警察官の同行が法制化されるなどの効果がでている。
同時にメディアなどの啓発活動が活発化した結果、国民の関心が高まり
児相への相談件数や情報提供者が前年よりも25.7%増えた。
虐待は陰湿です。近所の目、あるいは地域ぐるみでの監視で、児相や警察に
通報する市民が増えない限り解決の道はないのではないか。
我が社では、子ども虐待がある社会は「アンハッピー」な社会である。
なんとしても「虐待のない社会」を目指すべきとの思いで、
地域みっちゃく生活情報誌を通じて「虐待だと思ったら189番(いちはやく)に
通報する活動、189番認知運動を展開している。
通報などというと、監視社会を助長すると批判の声もあるが、
何を寝ぼけたことをいっているのだ、通報が遅れ「子どもが虐待で死亡」したら、
国の宝を失うことだ。通報で幼な子がひとりでも健全に育つことは
社会人としての責務じゃないか。
国民の安寧と幸せのために警察庁が虐待防止に本気で取り組んでくれることに、
心よりの敬意を表したい。Goto
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