5月病の治癒

菖蒲湯に浸り「物忌み月」を洗い流してみませんか。
花咲き乱れ風爽やか、山々は新緑に萌え、どこまでも清々しい五月晴れ……
四季のある日本ですが、取分け5月は最高の季節だと思いませんか。
しかしです。中国で5月は「物忌み」の月、病や災いが降りかかる月だといわれています。
だからです。薬湯に浸かったり、菖蒲を浮かべたお酒を飲む風習が生まれたとか。
その影響でしょうか、日本でも古来より、旧暦5月は穢れを祓う季節。
田植え前の厄祓いとして、菖蒲やヨモギで屋根を葺いた小屋で
禊を行う民間行事もあったようで、これらの行事と中国の風習が結び付き
菖蒲を用いた様々な習わしが生まれたと、「日本の365日を愛おしむ」には。
10連休が終わっても、「休暇ボケ」というんでしょうか、「仕事に身が入らず」
無理に人間関係を拗らし、やる気をなくす「五月病」に罹る人が増える。
5月病といえば、4月に高揚して入社した若い人が罹る病だったのに、
最近は若い人よりもいっぱしの大人の方が罹る率が高いそうです。
ズルでも怠けでもサボりでも………仕事が嫌なら休んでしまえ。
それが社会のせいだとか、世の中がそうさせているのだとか……
原因は本人にはなくて、社会が企業が、あるいは働き方に問題があるとか、
……「生きる以上は義務と責任」が伴うことなど無視。
全てが許される……日本は優しい国です。私は馬鹿げた国になったと思っていますが。
「五月病」は時代を表す「現代病」とか世代を表す「成人病」あるいは属性を表す
「職業病」などと似ていますが、どうもそうではないらしい。
江戸時代の医者は春の病には「花が散るまでには養生しなさい」と治療法を示唆した。
春は気候変動や気圧の変化で、もともと心身に変化が生じやすい季節。
それに就職や進学という環境変化が伴って起こるのが「五月病」
単なる流行病ではなく、存在する理由は確かなようです。
因みに欧州では日照時間が短い秋から冬にかけて陥りやすいのが
「季節性感情障害」という病だそうです。世界中に季節病っていうのはあるのですね、
ということは、五月病も季節性です。
初夏から夏に移り変わる季節とともに自然に快癒する病ってことです。
まずは「菖蒲湯」にでもゆっくり浸かって「物忌みの月」を洗い流しましょう。
菖蒲の葉から漂う香りには、アザロンやオイゲノールという成分が含まれ
血行促進や疲労回復の効果があるそうです。菖蒲の葉ってスーパーで売っています。Goto

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