反権力、反体制の朝日は、労働者の未来を示して欲しい。
朝日らしい記事を見つけましたので、「取って置き」として紹介します。
「企業の枠にとらわれず、困っている全ての労働者に役立つ組織」
それが令和の時代の労組。労組は必ず再生すると切々と記事は訴える。
なんとも勇ましい「現場へ」という特集の「再生するか労働組合」という記事です。
2015年10月。労働問題を扱う市民団体「エキタス」は最低賃金1500円に上げろと、
東京の新宿、渋谷の公園と国会デモで訴えた。最近はとんと聞かないが。
時給1500円って、8時間で1万2千円、月36万円(フル稼働)になります。
中小労働零細企業で、そんな金額出せるわけないでしょう。
切りが良いとか、端数は目標にしないのは自由ですが、馬鹿げた要求です。
「エキタス」は最盛期で40人に膨れ上がった。と朝日は書くが、
膨れ上がって40人って、どういうことか………
そんな要求を掲げた「労働運動」が継続するはずなどありません。
「エキタス」は同時期に登場して一斉を風靡した(これも朝日的ですが)
安保法反対の学生団体「シールズ」の労働者版だとか。
今では、「働き手が抱える問題の一つづつを解決し、その延長線として、
幅広い労働者保護の仕組みをつくる。そうした活動を地道に続けられるのは労組」だと、
労働組合運動に舵を切ったとか。
懐かしいですねぇ 「シールズ」って何処へ行ったのでしょうか。
「空母いぶき」って映画が封切られています。ご覧になりましたか。
憲法と自衛権を正面から取り扱った「話題作」です。(佐藤浩二さんが演じる首相は
歴史に残る名演技です。右翼作家の百田尚樹さんが彼に噛みつき炎上して興業成績が
良いそうです)「シールズ」でも「シースル」でも良いですが、護憲を標榜する方はぜひ、
ご覧いただきたいと思います。
私は「シールズ」や「エキタス」の運動を否定しているのではありません。
彼らの「マスターベーション」はそれはそれで、若者のストレス発散で結構なことです。
問題は、朝日新聞って、大丈夫かと問いたいのです。
朝日が常に反権力、弱者の立場に立つことを使命とする新聞であるならば。
「エキタス」を記事にしても、その立場が実証されるわけではない。
労働組合運動が盛り返すこともない。読者が冷め、大多数の国民が首を傾げるだけです。
「反権力」「反体制」には未来を描く理が必要です。
現体制、現政権、現経済のどこが問題で、それを解決するのは、どうすれば良いのか。
その先には、朝日的に言えば「労働者にどんなバラ色の未来」が待っているのか。
そのことを背景にして「エキタス」でも「シールズ」でも「マスターベーション」する
若者の活動を記事にしなければ、朝日新聞そのものが「マスターベーション」でしかないのではないか。
朝日新聞の存在価値が問われていると思う。Goto
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