衆院全会一致での糾弾決議は民主主義に反するのではないか?
国会議員の劣化が著しい。その象徴のような事件が、
丸山何某という衆院議員の「北方領土返還は戦争」しかないと思うかと、
訪問団の元島民に問い詰めたこと。国費で北方4島交流訪問事業に参加しての言動、
メディアにそっくり録音されて……アウトですよね。
なんとも幼稚なと申しますか、これが国会議員かと疑いたくなりますね。
だからでしょう。衆院は全開一致で事実上議員辞職を促す「糾弾決議」を可決しました。
決議の内容をかいつまむと「憲法の平和主義に反する発言、議員としてあるまじき数々の暴言、
事前の注意を無視して泥酔、禁じられた外出の試み、交流事業の円滑な実施を
妨げる威力業務妨害。国益を毀損、本院の権威と品位を失墜。国会議員の資格なし。
糾弾し、自ら進退を判断せよ」と……
そもそも論だが、糾弾とは「罪状や責任を問いただし、咎めること」です。
糾弾内容のどこに犯罪性があるのかは、不明だが、安倍首相とプーチン大統領の
蜜月関係で(疑問だが)北方領土返還への話合いが佳境に(これも疑問だが)入っている
重要なこの時期に、国会議員たるものが、暴言を吐けば「まとまるもの」も
まとまらなくなってしまった。この馬鹿野郎が……と、実は北方領土返還問題の
行き詰まりをすり替えているのはないか。そんな穿った見方もできないではない。
私もこの馬鹿野郎がと思うのですがです。
衆院、各会派全会一致で糾弾することに、首を傾げます。
だって、「糾弾決議」で、この議員は辞めるのですか、本人は「その任期を
全うし前に進んでまいります」なんて、ツイッターしているじゃないですか。
糾弾する側の自己満足、もしくは、ロシア向けのアピールならおかしいと思う。
それと、議員の出処進退は議員が決めるもの、それを同僚議員みんなで
「オマエやめろ」とは、恐ろしいことです。この「糾弾決議」は度を越している。
「だからみんなで、辞めろというのが当然だ」とするならば、「超えた度」の
尺度は誰が測るのか。
この国は民主主義の国です。辞めないと言い張って開き直っている議員を
辞めさせるかどうかは、同僚議員ではない、選挙民が決めることではないでしょうか。
こんな稚拙な議員を選んだ責任は有権者にあるのだと私は思うのだが。
それにしても、辞めろと糾弾する議員も実は、相当劣化していると思うのですが、
それも選ぶ我々有権者に責任があると思うと、なんとなくですが、納得です。Goto
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