水うちわ

真夏の涼、粋な風情を楽しむのも一考です。
7月の下旬というのに、我らが気象庁は、まだ梅雨明け宣言を出しません。
慎重居士と申しますか、発表後に雨空が続きますと、
クレーマーにブツブツ言われるのが嫌なんでしょうかねぇ。
それとも、温暖化とやらで、季節がズレ夏本番は8・9月そして
10月上旬までぐらいまで続くのでしょうか。でもです。
自然に嘘はないようで、湿度の高さが邪魔して、カラッとした夏のイメージはまだですが、
気温は着実に高くなっています。記録的な猛暑に悩まされる日々もそこまで。
暑さ対策をどうするのか。
屋外で仕事をする人用に、今年は「ファン付き服」が流行の兆しです。
上着のジッパーを閉めると腰あたりに取り付けられたファンから風が送られて、
上半身全体巡ります。フードをかぶると首筋にもゆきわたる優れモノ。
メーカーでは作業着として開発したが、今年は一般向けにカラフルな色も。
小型ファンを取り付けた半袖も発売されたが、袖付きの方が手首まで風が
回りより効果的だと。要はでる汗を利用、体表面の熱を奪う気化熱で涼をとる原理だとか。
考えたものですが、気化熱を利用した扇風機を身体に纏っているようなものです。
そりゃ涼しいでしょうねぇ。
素肌に着るのか、それとも下着を付けるのか。どっちなんでしょうかねぇ。
なんでも、真夏の東京五輪観戦用を狙っての商品開発だとか。
必要は発明の母なんでしょうか。私的には、背に腹は変えられないからの開発でしょうが、
防寒着の真逆の発想ですが、防暑着では情緒がないと申しますか、風情がねぇ。
夏の風情といえば、同じ気化熱を利用しての打ち水。
浴衣姿の人たちが柄杓で、道路に水を撒くなんて、気持ちが涼しくなりますね。
そうそう、我がふるさと岐阜での風情ある涼は、「水うちわ」です。
水を入れた桶を傍に置き、美濃和紙に蝋を張った「うちわ」を水につけ、
濡らして扇ぐ、飛ぶ水しぶきで涼を楽しむ、水は清流長良川から……
粋で風流な涼み方、あの「国盗り物語主人公」斎藤道三の発案だとか。Goto

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