デジタルヒューマン

死後、30年。美空ひばりさんが新曲を歌いました。
別段、驚くこともないのですが、でも、やはり驚きですね。
9/29に「NHKスペシャル」で放送された「AIひばり」です。
あの美空ひばりさんが立体映像で姿を現し、生演奏に体を揺らしながら
往時のままの歌声で秋元康さんの手掛けた新曲を歌ったのです。
「不老不死」は人類の願望のひとつかも知れませんが。
NHKやレコード会社に眠っていたコンサート映像や音源、
ひばりさんが子どもに読み聞かせた朗読の声など、数十時間を分析、
発音や言葉の連なり、目と口の動きなど、人間が気づかないような、
ひばりの「歌い方のルール」をAIが見つけ出し、習得して、
デジタル上で美空ひばりが蘇り、新曲を歌い上げたのです。
巨人は不滅です。は長島茂雄さんですが。
1989年に死亡した歌謡界の女王が……録画で招待されたひばりファンが……
30年ぶりの復活に涙を流す人も。ひばりは不滅です。です。
ということはです。亡くなった人の日常が映像で残っていれば、AIが全て解析して、
後日にご本人が現れ心境を述べるってことが可能になるわけです。
デジタル上に人を作り出す技術を「デジタルヒューマン」と呼ぶそうで。
NHKがその技術「AI」の進化を試して見たのです。
ということは、映像はともかくとして、録音した音声があれば、その人の声帯を
勝手に作ってしまうことができることになります。音声合成が可能。
「オレオレ詐偽」の電話の声がホンモノの声になるってことです。
「かくなるものと知りながらも、かくなると」やはり驚きますね。
そこまで過激なことになるには、時間が掛かるでしょうが、
芸能人とか有名人の音声合成でビジネスする人たちもでてきます。
現時点では、AIの進化に法整備が追いついていないのが現状ですが、
その議論を放置したまま「デジタルヒューマン」が実在化するのは、相当に怖い話です。Goto

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