日本はノーベル賞、ノーベル賞と騒ぎ過ぎじゃないかと思うですが。
今日からノーベル賞の発表が始まります。
秋の風物詩のようです。新聞各紙が日本人の受賞なら………
こんな人たちではないか。競馬か競輪の予想屋のように紙面を賑わせています。
過去の日本人受賞者は26人。
部門別には医学生理学5、物理学11、化学7、文学2、平和1です。
昨年の本庶佑京大特別教授に続き、2年連続受賞が期待されます。
我々庶民にとって受賞は、我が事のように嬉しく、
民族主義的なナショナリズムを刺激するのか、何故か鼻高々になるのですが。
でも、医学生理学とか、物理学、化学といわれても、実のところ、
受賞が決まってから、へぇーそんな重要な研究をしていたのか?
と、後付けで感心するのが、実態です。
でも、過去の受賞から、川端康成さんの文学賞は、ひと味違いました。
日本の文学が、それも我々が親しんでいる日本語で書かれたものが、
ちゃんと評価されるとなると、そりゃ。親近感を覚えます。
となると、今年最有力なのは、そりゃなんといっても。
我らが「村上春樹」さんでしょう。このところ毎年ですが、
今年こそと、「ハルキスト」たちが夜を徹して、心待ちにしています。
ご案内のように、今年の「文学賞」は2名選ばれます。
昨年は選考委員、会長以下4人の幹部が辞任。委員会が構成できなくなったからです。。
それでもやれ。そんな声もあったそうですが…。
去年選考されなかった理由は……
選考委員の詩人・作家のカタリーナ・フロステンソン女史の夫、
フランス出身の写真家に対して18人の女性が性的暴行を受けたと訴えました。
それが、なぜ、文学賞選考が中止に繋がったのか。意味がわかりませんでした。
そのとんでもない夫と夫人の文学賞選考委員とは無関係のハズ。
でも、それが、そうではなかった。
暴行事件を起こした写真家はノーベル賞を管轄するスウェーデンアカデミーが
資金を提供する「文化プロジェクト」の運営を担っていたのです。
つまり、暴行事件は同アカデミーが所有する建物内で起こり、
女性たちはアカデミー財団の関係者だったということです。
この事件を契機に文学賞選考にあたって、利益相反行為や受賞者の氏名漏洩など、
選考の基本が揺らぐ事態に立ち至り、組織存亡の危機に見舞われたことで、
文学賞選考が中止に。まるで、三文小説のような話でした。
ということは、単に文学賞の選考中止だけでよいのでしょうか。
そんな疑問が湧いたものです。でも北欧の考え方は日本のようにウェットではなく、
もっとドライなのでしょうね。日本だと、文学賞で問題が起これば、
全体責任となり、ノーベル賞全てが中止ってことになるのですが。
文学賞過去例を引きますと、1935年該当者がなかったのですが、
翌年に2年分受賞者を出しました。となりますと、俄然、今年は……
我らが「村上春樹」さん。可能性がでてきましたね。
こんなことを申すと叱られますが、ノーベル賞の選考って結構いい加減に
決まるのではと思うのですが、世界的に見れば、日本が異常にノーベル賞、
ノーベル賞って言い過ぎではと思うのですが……
でも、村上春樹さんが受賞すると嬉しいです。本人が受けるかどうかは別に……Goto
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