公的病院1兆8829億円の赤字。

地方公共企業が赤字の責任は首長にあります。
私の持論です。もちろん、自分自身に賭けている思いであって
誰かに強要しようとも、無理強いするつもりもありません。
敢えて申せば、私の覚悟と申しますか、譲れない一線です。
私は古希を過ぎました。もう、現役では後のない人生です。
誰かに頼るとか、助けを借りる……そんな甘いことで糊口を拭うことなどあり得ません。
今、踏ん張らねば、もう頑張る時間はありません。
何を力んでいるかと申しますと、
経営者、商店主、事業家にとって明白なことは、赤字は犯罪であるということです。
赤字経営を2年続けたらもはや経営者は失格です。
即刻、退陣、もしくは腹を切るべきです。その覚悟がなくて、経営などしてはいけない。
それが、私の心境です。私の決意です。覚悟です。
総務省は9月30日。2018年度の都道府県と市町村の普通会計決算、
地方公営企業決算の総額を発表しました。
地方公営企業とは地方公共団体が経営する現業のうち
地方公営企業法の適用を受ける事業のことです。
法人格を持たない(ここが最大の問題ですが)ためにいわゆる
地方自治体内の社内カンパニーのようなもので、中途半端で責任体制が曖昧な団体です。
経営は一般会計とは切り離され特別会計での独立採算制を採ります。
水道事業、電気、交通、ガスなどインフラ、そして医療機関など
地方公共団体で指定された事業です。
そのなかで、自治体が運営する公共病院(全国627事業)の総収支が840億の
赤字だったと発表されました。公立病院の赤字の慢性化で累積欠損金は1兆8829億円
(前年度比430億円増)に拡大、厳しい経営状態が続いています。
日本の総医療費は42兆円に達します。開業医は赤字経営など皆無です。
なぜ、公共病院は軒並みに赤字なのでしょうか。私には理解不能です。
もう一度申し上げます。開業医で赤字経営って聞いたことがありませんが、
なぜ、公共病院だけが、赤字なのでしょうか。
民間の病院にも赤字病院はありますが、余程、経営手腕のない、
あるいは無頓着な経営者が経営をする場合を除いて、大方は健全経営をしています。
もちろん、赤字が数年続けば、経営者は交代です。当然のことです。
なぜ、公共病院は赤字が続いても平気なでしょうか。
累積欠損がいつから始まっているのかはわかりませんが、
1兆8829億円などという額は天文学的数字です。
それが許されるのが、私には理解不能です。
どこに甘えがあるのでしょうか。
医療は「人権問題」。赤字であろうが、黒字であろうが、
「命を助けるため」には、関係ないと言うのでしょうか。
それとも、厚労省の政策が、公共病院赤字助長しているのでしょうか。
それとも、人件費が膨大で、収入を遥かに上回っているのでしょうか。
それとも、公共だから、国が自治体が税金で補填してくれると思っているのでしょうか。
一般の経営で赤字が続けば、倒産です。医療は別格だと考えているとしたら、
それこそ、犯罪です。赤字では良い医療ができるハズはありません。
従事者の心は荒び、質は低下し、結果として、患者を救うことはできません。
私は思うのです。
この国が、国として国民のために存在するならば、
少なくとも、地方公営企業は赤字であってはならない。
その責任は首長にある。その首長を選んだ責任は住民にあります。
国民が甘いと国は滅びます。Goto

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