憲法を意識した祝賀行事ですが、政教分離に反していますかねぇ
不注意と申しますか、根本的な感覚なのでしょうか。
今日の「即位礼正殿の儀」が休日だと最近まで知りませんでした。
5月1日「天皇即位の日」が祝日だったものですから、今日も休みなどとはつい。
国会で決めた「国民の祝日」では「天皇の即位及び即位礼正殿の儀」の両日を
祝日とするとなっていたのに「及び」以降を見落としました。
なぜ、気がついたかと申しますと、共産党の会見を聞いたからです。
共産党は2004年、綱領を一部変更「天皇制度は憲法の制度」と事実上、
天皇制反対から容認に態度を変えました。5月1日には祝意を示しました。
それが、一転「国民主義と政教分離の原則と両立せず、国事行事である国の儀式と
するのは反対」だから即位礼正殿の儀には出席しないと。(朝日新聞もこのスタンス)
理屈はどうにでもつけられますが、正殿の儀を憲法違反といえるのか、
そこは微妙な問題ですが、明らかなのは、共産党はやはり「天皇制」を認めない
政党であることです。それを否定するものではありませんが、
「そうならそうと中途半端はやめた方がよろしい」
護憲派を任ずる政党が憲法の第1条を認めないのは憲法に対しても、
実は、護憲ではないということです。となりますと、非合法な政党ってことになります。
選挙によって政権を担うのも欺瞞ではないでしょうか。
それでは、反対のための反対をする政党であって、政権を担える政党ではないってことです。
今は情報化社会です。それも高度な、国民はどんな情報でも入手できます。
共産党をとやかくいうのではありませんが。ごく普通の我々国民は、
「結婚を祝うなら披露宴も祝ったらよい」のではと、思うだけです。
「即位礼正殿の儀」は古式ゆかしい平安朝の装束や調度品などから「平安絵巻」とも
いわれますが、今の形式が連綿と続いてきたわけではありません。
そもそも、天皇が大衆に顔をみせることもありませんでしたし、
調度品などは時代や社会情勢に応じて、変化させてきました。
同時に、江戸時代までは「高御座に昇った天皇は、両手の指を大日如来の
仏像のように組み、真言を唱えた」そうですが、1990年の平成の即位礼からは
日本憲法により、天皇の地位は「国民の総意に基づくと規定され」広く国民の
理解を得るため仏教色は排除されました。
そこまで、憲法に準じた即位礼です。
祝日でもあります。国民こぞって、祝意をと思います。
それにしても、この国は、祝祭日が多すぎませんかねぇ。
働きながら、お祝いする方が。Goto
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