自宅が浸水したら

備えあれば憂いなし。                        
私がこんな問題をブログに書こうとは。
なんか寂しいのですが「備えあれば憂いなし」です。致し方ないですね。
1977年(昭和52年)我が故郷岐阜の中心を流れる「母なる川」
清流長良川が岐阜市の下流安八町で決壊しました。
その折に、二つのことが。一つは中学校の教科書に登場する「輪中」です。
岐阜の南部は木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川が合流します。
そのあたりは、頻繁に水害に晒されました。
住民たちは田畠を守ることは難しいと考え、住居地区だけは保護したいと、
村落の周りに堤防を築きました。それが堤防の中で暮らす、輪中です。
水害から身を守る先人の知恵として、教わり、課外授業で「輪中見学」に行ったものです。
もう一つは、この国が豊かになるにつれ整備されたのが「護岸の強化」です。
護岸工事は国力の象徴です。東南アジアを訪問すれば一目瞭然です。
後進国から途上国へと成長するプロセスは護岸を見ればわかります。
我らが故郷岐阜も、戦後、国が豊かになるにつれて護岸が整備されました。
52年の決壊以降長良川の護岸は強靭になりました。
台風19号の豪雨がもたらした一級河川が氾濫、決壊した原因に、
国交省の責任はないのかと言えば、ゼロではないと思います。
国の責任を問うかどうかは別にして。
「自宅が浸水したら、どうしたらよいのか」と考えたことがないので。
備えとは違いますが、この程度は知っておいた方が良いと思うことを。
浸水の水は「細菌がいっぱい」当然ですね。汚物が一緒に溢れるのですから。
消毒液を常備することです。市販されている「塩化ベンザルコニウム」が良い。
水で薄めた液に浸した布で汚水につかった床や壁、家財道具を拭きとる。
食器類などは「次亜塩酸ナトリウム」を薄めた液に布を浸して拭き取るようにする。
いずれも強烈な消毒液、取り扱いに注意が必要だそうです。
あとは家電です。水を被った家電は諦めることです。
余程、注意しないと漏電など「通電火災」を起こす可能性が大だとか。
エアコンなどの室外機、高価なので、捨て難いですが「絶対に触らない」ことだそうです。
それと、やはり保険です。台風による風水害は通常、火災保険や共済で補償されます。
水害補償のない保険もあるので、注意して加入すべきです。
保険会社の宣伝をするわけではありませんが。でもそれこそ「備えあれば憂いなし」です。
今更、輪中に自宅を移すわけにもいかない。せめて、消毒液と保険は必需かも。Goto

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