週休4日

「働き方改革」の名の下に有為な人材を切り捨てる。冷徹な企業経営の姿をみます。
SMBC日興証券が「来春から一定以上の社員を対象に
「週休3から4日制」を導入し、副業も認めると発表しました。
それを新聞各社は「大々的に賞賛」しています。大手金融機関って優雅なんですねぇ。
仕事しなくても成長できる仕組みを教えて欲しいです。
私の知る証券会社の社員は(支店だからでしょうか)海外の為替や株価にも気を配るため、
朝早くに出勤し帰宅後、深夜まで情報の収集をしています。(それは仕事ではない)
それだけ、頑張って働いても、目まぐるしく動く世界経済を把握するのは大変。
「生き馬の目を抜く」世界に必死です。それが普通の証券会社だと思っていました。
そんな業界で理由はどうあれ、週休4日にするっていうのですから、
実に大胆な試みです。で、その内容を分析してみると、こんなことに気付きました。
一つはリストラです。40歳以上で管理職でない社員が週休4日取れば給料は6割にする。
これって、定年延長の条件ですよね。65歳までは雇用するが給料は6割。
おまけに「期限は設けず、制度を利用する理由も問わない」なんて、離職勧告です。
それでもしがみつくなら「お前は用無し」だが雇ってやるよってことでしょ。
恐ろしい話じゃないですか。管理職は認めないのがその証左です。
それに、入社4年以降で、他の証券会社でなければ副業を認めるっていうのも。
「お前は四年たっても芽がでない」ので、他に仕事を探せ、その為に週休3日やる。
休みのうちに副業をやって他の仕事を見つけろ。証券マンとしては「あかん」との
レッテル張りではないですか。これも一見、働き方改革に名を借りたリストラではないですか。
世の中は複雑になっています。それに人生100年時代ですよ。
せっかく証券界に就職した有為な人材です。いっぱしになるのに、10年は掛かります。
じっくり育てるという選択肢はないのでしょうか。外資の会社だからねぇ。
休日を増やす動きは大手企業に広がりつつある、
SMBC証券がその先陣を切るのは純粋に時代にマッチしている、と嬉々として新聞は書きますが、
私には有能な人材を切り捨てる方便に過ぎないと思えるのですが。
そんな見方は穿ち過ぎでしょうか。誤解を恐れずに。Goto

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