COVID(コビッド)ー19に負けるな。加油・武漢市。加油・中国。
苦しいときはみな同じです。その究極に直面してとる態度が人の評価を決定づけます。
日本のとある団体が中国・湖北省・武漢市に「マスク」や「防御服」、「手袋」などを
ダンボール箱に詰めて送りました。
その箱には「山川異域 風月同天」との貼り紙がつけられていました。
それが中国のネットに上がり拡散、中国の心ある人々から感謝と賞賛の声が上がっています。
私は、これぞ緊急時に日本人がなすべき行為だと思います。
新型のコロナウイルス。WHOでは「COVID(コビッド)ー19」と呼びます。
その発症源は中国の武漢です。武漢の街は閉鎖され、人々は息を詰めて暮らしています。
悲惨な状況にあることを想像するのは容易です。
であれば、尚更、支援の手を差伸べるべきではないでしょうか。
このところの両国は尖閣諸島の問題を始めとして、何かとギスギスしています。
そもそも一党独裁の政権運営をよしとしない日本人も多くいて、
「反中」思想に凝り固まっている人たちもいます。
そんな人たちは、ここぞとばかりに中国を非難しています。
「コビット」はたまたま中国が発症源ですが。日本だったかもしれません。
欧米、特に欧州の中国や日本、韓国などアジア批判は目に余るものがあります。
黄色人種に対する根強い「差別」意識が露呈したのではないかと思います。
だからどうだとは申しませんが、
ロンドンの市長選挙で、現職も対抗馬もこぞって「五輪をロンドンへ」と公約に掲げました。
これって、IOCも所詮は白人社会の産物です。背景にIOCの臭いを感じませんか。
マラソンを強引に札幌に移すと決めた、あの強権を思えばまんざらでもないと思います。
「山川異域 風月同天」とは、賢明な方は読めばわかりますが。
敢えて、まず読み方「さんせん いきをことにすれども ふうげつてんをおなじゅうす」
意味は「私たちは違う場所に暮しているけれど、同じ天の元、同じ風を受け、同じ月を見て生きています」
この漢詩は更に続きます。「寄諸仏子 共結来縁」
読み方「しょのぶつしによせて ともにらいえんをむすばん」
意味は「この袈裟を、仏の教えを学ぶみなさんに送る ともに永遠の縁を結びましょう」。
仏教伝来のため、中国の高層「鑑真」を日本に招聘したいと、
長屋王が贈った千枚の袈裟に刺繍されていた詩です。
この詩に覚悟を決めて「鑑真」は6度目のチャレンジで日本にきます。
その時には、長屋王は他界、鑑真は失明していました。
日本と中国がギクシャクしているのは数千年の歴史では何度もありました。
しかし、今、中国は危機にあります。日本国内でも厳戒態勢に近い状況です。
だからこそ、「山川異域 風月同天」中国に支援の手を差伸べるのが
日中友好の証ではないでしょうか。
「コビッド」何ぞに負けてたまるか。Goto
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