「見解」

国民を信頼して、国難に立ち向かって欲しいものです。
あと数日で、春3月・弥生です。柔らかな光と温んだ雨に植物が一斉に芽吹きます。
「弥生」は旧暦3月の呼び名で「やよい」と読みますが、
もともとは「いやおい」と読み、草木がますます生い茂るさまをいいます。
梅は満開となり、桃の花が膨らみ、早咲きの河津桜が見ごろとなり、
野辺には、ここぞとばかり「菜の花」が咲き誇ります。
菅原道真を祀った「天神社」、道真の忌日、昨日の25日には全国各地の天満宮で、
道真の遺徳を偲び、慰めの「なだめ」に通じると「菜の花」を供えます。
太宰府天満宮(903年・祠廟)や北野天満宮(947年)では道真が好んだ
梅の花を捧げる「梅花祭」が執り行われました。
菜の花を冠に挿した神官が、梅の枝を添えた神饌を捧げます。道真は神様です。
神様に「梅の花」や「菜の花」を捧げ慰めるのは日本人独特の風情です。
3月・弥生、訪れる春を存分に楽しみたいものですが。
新型コロナウイルスの感染は国難の様相を呈してきました。
政府の専門家会議は「症状のない人も、お互いの距離が近い対面での接触が
一定時間以上、多くの人々との間で続く環境に行くことを、できるだけ避けてほしい」
との見解を発表。相変わらずのわかりにくい官僚ことばですが。
要は、人の集まるところへは行くなってこと。外出禁止令です。
他にも「今後1から2週間が急速な拡大か、収束かの瀬戸際。
とるべき対策の最大の目標は、感染拡大の抑制と、重症患者の発生と死亡数を減らすこと」
だとも、そんなことは当たり前でしょう。これが専門家会議ですか。興ざめです。
「ウイルスの遺伝子検査、設備や人員の制約のため、すべての人にはできない」
症状が軽い場合はいきなり医療機関を受診せず、自宅療養せよっていっています。
コロナウイルスに感染しているかどうか、知りたいので検査するのでしょ。
検査できないから、自宅で大人しくしていろって、どうなんですかねぇ。
専門家って誰なのか存じませんが。
この「見解」も政府の了承を経てのこと。だったらアドバルーンを上げて
世論の情勢を見るようなことはやめて欲しい。
誰もが、願い、疑問に思っていることに「見解」を示して欲しい。
そうです。まずはどんな治療をすべきか。発熱すれば、解熱剤を飲んで良いのか。
下痢があれば下痢止めを服用しては良いのか。咳止めは、喉の痛みには、
人は自分の命を大切に思っているのです。どうしたら感染しないのかよりも、
感染し症状がでたら、どんな治療をすべきかの「見解」を示すべきではないのか。
同時に、特効薬はいつできるのか。そのためにどんな研究がどこで行われているのか。
世界では、日本の研究機関では、製薬会社では、そのために、政府に何を要請するのか。
国民にはどのくらい我慢を強いるのか。そこを明確にするのが、専門家会議じゃないですか。
人の集まるところへ行くな。とか遺伝子検査のは限界があるとかでは、
不安を煽るだけで、とても専門家会議だとはいえませんね。
いずれにしても、政府に国民の命を守る緊張感がないのが、こんな場当たり的な
専門家会議の「見解」になるのです。
神様が好んだ「梅花祭」や「菜の花」を捧げる心根の優しい国民です。
風情に溢れた日本人なのです。政府は国民をもっと信頼して、
気合の入った「見解」を示し、この「国難」に立ち向かって欲しいと願います。Goto

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