神頼み

自治体トップの知恵と英断で、子育て世帯に「地域経済応援券」を支給する。
笑い話で聞いて下さい。先週です。三重には岐阜・愛知から来ないで欲しい。
そんな乱暴な要請が三重県知事から出ておりましたので、気が引けたのですが。
それ以前に外せない約束がありましたので、予定通り車で向かいました。
三重です。せっかくだからお伊勢さんに足を延ばしてお詣りしてみるかと行くと。
驚きました。参道のおかげ横丁8割はシャッターが下ろされ、
五十鈴川に架かる木の橋の前の大鳥居(写真参照)には誰もいないのです。
天下の伊勢神宮、平日の午後ですが、参拝者の姿が見えないのです。
守衛さん曰く、2千年の歴史でこんな静寂なお伊勢さんは初めてだと。
鳥居の前で一礼。玉砂利を踏みしめ、手を清め、正宮へ向かいました。
凛とした静寂のなか、足音を残しながら、石段を上り正宮へ。
身が引き締まります。柏手を打ち、お祈りを。私たちの他には守衛さんだけ。
「こりゃ。天照大神様、今日はお暇かも知れない」と思い
「あのぉ・・このコロナ禍って、いつ頃収まるのでございましょうか」と
怖々ですがお聞きしてみました。すると、一言「夏が終わる頃までじゃ」
そう、私には聞こえました。「そうか、半年か。半年みんなで歯を食いしばり頑張らねば」。
そんな御託宣を頂いて参りました。
これも先週(18日)の話です。奈良・大神神社で神事・鎮花祭が執り行われました。
奈良時代から続き、疫病を祓い、人々の無病息災を願います。
製薬業者も多く参列することから別称「薬まつり」とも呼ばれています。
今年はこんな状況下です。製薬関係者がどの程度、お詣りされたかは定かではありませんが。
英国オックスフォード大学の研究機関が6月からワクチンの治験を始めるとか。
日本でも阪大バイオ研究部門のベンチャーが9月にワクチンの治験要請を厚労省にしたとか、
世界110の大学や研究機関で、治療薬やワクチンの研究・開発が進み、
WHOが情報を公開しているとか。希望の持てる話が聞こえます。
「鎮花祭」の御利益がありますようにと祈ります。
岐阜・関市の話です。関といえば、刃物の町です。
「関の孫六」は名刀としてその名を轟かしています。
古来、日本刀は邪気を払い、魔物を断ち切るとされています。
このほど、関伝日本刀鍛錬保存会刀匠部会に所属する、名刀匠が
「新型コロナウイルスを断ち切る」との思いを込めて仕上げた
「コロナウイルス撃滅祈願・令和二年仲春」と刻まれた「太刀」を関市に寄贈しました。
受け取った尾関健治市長は「ウイルスを断ち切って、一丸となって立ち向かう思いを
新たにしました。勇気をもらいました」と感謝を。太刀は関鍛冶伝承館に展示されます。
この日本刀でコロナ禍を祓って欲しいと願います。
尾関市長。日本刀の御利益か、コロナ禍で影響の大きい子育て世帯を支援する策として
中学生までの子ども全員に1人あたり2万円分の「市地域経済応援券」(市内380店で利用)を
支給すると発表。全ての子どもに金券を支給するのは全国の市町村でも初めて。
それだけではありません。ひとり親家庭にも1世帯3万円分の地域経済応援券を支給する。
市はこれらの緊急対策に2億5387万円を先決処分をして、即刻配布しました。
神頼みではありません。
基礎自治体がその気になり、トップが知恵を出し英断すれば打つ手はあります。
尾関市長の決断に敬意を表します。Goto
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