第6世代で世界の先頭を走る日本の最先端技術を見てみたい。
スパコン(スーパーコンピュータ)富岳がトップ500で世界一になったと報じられました。
「京」が世界2位ではダメですかと、民主党政権時、仕分けの対象となり、2014年に
その寿命を終え・・・「富岳」に継承され6年・試行運転を開始・・世界一に。
担当した富士通の快挙です。日本の誇りでもあります。
その分野とは全く違うのですが・・・次世代通信の分野・・移動通信システムでは
世界に遅れること2周以上と言われています。とりわけ米中が対立を深める5G(第5世代)
でどのくらい遅れているのかと申しますと、通信基地局整備の世界シェアを見ると・・
中国のファーウェイ・スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアの
上位3社だけで約7割のシェアを占めています。日本のNECが日本の基地局整備に
関わっていますが、世界シェアでは1%にも満たない現状です。
5Gの特許出願件数でみても、韓国のサムスンやファーウェイ、米クアルコムが上位を
占める中でドコモがやっと6位、富士通・NECなど、その他の日本勢は合算しても
わずか1%にも届かぬ有様です。
因みにですが。5Gが導入されると、自動運転や遠隔医療が現実のものとなります。
他にも土木現場がオフイスで動かせたりあらゆる産業での期待が膨らみます。
そんなすごい第5世代(5G)でなぜ、日本が遅れをとっているのか。
今更申し上げるまでもなく、既得権益を守ろうとする岩盤のような省益主義、
放送と通信の一体化を拒んだメディア界などが、この国の移動通信システムの
開発を遅らせました。誰も責任を追及もしないし、取っていませんが。
しかし、さすがにこのままでは通信インフラ国際競争に勝てないと気付いた政府。
取り分け、米中の先端技術覇権争いに巻き込まれては国家存亡の危機。
通信インフラの国産技術の確立は安全保障上でも重要性を増している・・・
そこで、政府に近いNTTとNECの資本提携を強引に合意させました。
でも、5Gではもう取り戻せない。では何で協業するのか。
それが5Gの次である第6世代(6G)の世界での主導権確保です。まぁ・・・国策ですね。
菅官房長官の剛腕ぶりですが「日本発で最先端の技術・製品が開発されることは
極めて重要と考える。我が国の産業競争力の強化と次世代通信インフラの安全性・
信頼性が、この日本連合、NTTとNECの連合によって確保されることを期待している」
との談話が全てを物語っています。
この合意に国がどれだけの予算を突っ込むのか。5Gと6Gでどこが違うのか、
5Gを大幅に超える超高速で大容量のデータ通信が可能になり、
あらゆる場面で活用され日常生活を一変させると期待されています。
スパコン「富岳」も富士通への国のバックアップが世界一にしました。
通信インフラの分野で6Gが5Gよりも勝るのはわかります。
10年後には周回遅れの日本が世界で先頭を走るそのための合意が
なされたと思うと、なんとなくワクワクしませんか。Goto
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