ジャンパン

日本酒を炭酸などで割って飲むのがブームだそうです。
歳のせいだとは思いたくないのだが・・・アルコールがめっきり弱くなった。
昔と今を比べるほどヤボではないが。缶ビール(350ml)2本呑めなくなった。
いや、呑めないのではない、入らないのです。
家人に言わせれば、そりゃ病気じゃないの。浴びるほど飲んでいたのが、
大瓶1本も空けられないなんてと・・病気は快癒しました。
コロナ禍で、外食も接待もまったくなし、ほぼ自宅で夕食の日々です。
本音はそれが「面倒くさい」だけかもしれませんね。
酒の話です。日本酒です。
私はそもそもが日本酒党です。いや日本酒党でしたと申し上げた方が良いかも。
日本酒の国内消費量は1975年度167万5000キロリットルだったのが
2018年度は48万9000キロリットルです。
三分の一以下です。75年私は27歳、呑み盛りでしたねぇ。
日本酒って、最盛期は等級があって、当時の二級酒を飲むと、
アルコールを入れ合成しているんじゃないかと云われたものです。
それで、翌日二日酔いで頭が痛くなると・・・でも酒はそもそもが醸造酒です。
呑み過ぎれば二日酔いになるのが当然と豪語していたものです。
なぜ、酒を呑むのか。と聞かれたものです。
私は「酔っ払う限界を探る為に酒は飲むものだ」などと理屈を捏ねて飲んでいました。
それにしても日本酒を呑みすぎての二日酔いは辛いものがありました。
日本酒は低迷期に入ると様々な工夫がなされるようになりました。
私のような甘口の酒をぬる燗で旬の肴とちびりとやる「通」はめっきり減り、
それが酒量に減少につながったのですが。スッキリして呑みやすい冷して飲む酒が登場。
ワイングラスでお洒落に日本酒を飲むなんてことも・・・
それと、吟醸酒とか大吟醸酒とか、最近では大大吟醸酒なるものも発売され、
4合瓶で数万円するものまで登場しています。高ければ良いってものではありませんが、
さすがに最高級の酒は美味いとは思います。が、「お値段以上だとはねぇ」
どうも、昨今はお酒を飲む対象を女性に焦点を当てる傾向があるようです。
そのせいかどうかはわかりませんが。日本酒を割って飲むスタイルがブームだそうです。
私の感覚では日本酒を割るとは、少々水を入れても呑兵衛にはわからないと、
水増しすることを割るといっていたのでびっくりですが・・・・
日本酒を炭酸水で割り、冷凍フルーツを入れて飲むとか。
「SAKE TONIC」と称した純米酒を使ったカクテルが売り出されたり、
甘みと酸味、フルティーな香りがあり炭酸で割っても水っぽくならない
炭酸割り専用の純米大吟醸が発売されたり。
新たな酒を割って飲む方法を提案する日本酒も続々登場。
日本酒に炭酸水・ミントの葉・レモン汁、レモンスライスを加えた「モヒート風日本酒」
日本酒に牛乳・卵・砂糖を加えた「牛乳卵酒」なども。
へぇーと思うのですが。風邪を引いたら熱燗に卵をといて飲む「卵酒」
冬場、身体が芯まで冷えた時には甘酒と日本酒を1対1で割って燗して飲むのは
よくやっていました。そんな酒割が工夫を凝らして今ブームだと思うと、
随分と長い間、酒の世話になってきたものだと思います。
そうそう・・もう20年近くなるでしょうか。飛騨の酒蔵で発売された、
シャンパンならぬ日本酒の炭酸割り「ジャンパン」を思い出しました。
今発売されているかは存じませんが、先駆的な商品だったのですね。Goto

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