うさぎの飼育

児童たちには、地域ぐるみで、リアルな命の大切さを育みたいものです。
早晩、学校での「うさぎ」や「ニワトリ」の飼育はなくなりますね。
その代わりに「たまごっち」のようなネット上でバーチャル飼育になるのでしょうかねぇ。
それが時代というモノなのでしょうが、淋しいことです。
文科省は19年1月、教員の「働き方改革」で残業の上限を月45時間とする
ガイドラインを示しました。「本来の業務でも45時間の達成は難しいのに、
土日のうさぎの世話を入れたらとてもガイドラインなど」と教員は。
そうですよねぇ。生き物に土日はありません。学童がいないのです。教員が交代で。
だったら、辞めちまえば良いのですが、生活科の学習指導要領には
「動植物の飼育・栽培」が盛り込まれています。
例え「命の大切さや思いやりを学ぶ貴重な経験であり教育には欠かせない」などと
言っても労働時間は減らせ、教育の一環、貴重な経験だから継続せよとは矛盾です。
「うさぎ」の餌やりなんてムダです。教員の負担を減らすことを優先すべきです。
全国の小学校2000校を調査した結果、動物を「飼育していない」学校は全体の14.2%
10年前は6.6%だったのが倍増しています。動物を飼育する小学校は激減しています。
背景は人畜共通感染症に対する懸念に加え、教員の働き方改革があります。
感染症は後付けでしょうが、教員の過重労働には対策が必要です。
ここは「地域ぐるみ」で飼育の手伝いをすることしかないでしょう。
でも、それでもです。学校を開けるとなると管理者である教員側が・・・となります。
ではどうするのか、私は首長と教育委員会の出番ではないかと思います。
「敬老の日」だからではないのですが、地域には元気な高齢者が溢れています。
彼らに学校に出入りする許可を与えるのです。そこには予算的処置が付きものです。
同時に教育委員会がちゃんとしたガイドラインと立場を保証することです。
私も高齢者ですから、分かりますが、
「地域ぐるみ」イコール、リタイアした高齢者となりがちですが。
そこには、高齢者への畏敬の念と申しますか、「敬老の精神」を全面にだす必要がありますね。
但し、高齢者だから「うさぎ」や「ニワトリ」の面倒が見れるとは限りませんよ。
少なくとも私が担うなら、まずは飼育の勉強からですから。
でも、結局はバーチャル飼育になるのではと思うのですが、淋しいですね。Goto

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