アビガン承認か?

5月末にはと安倍前首相は記者会見で述べたのに・・・・
新政権ではこんなことはなくなるといいですね。
日本で第1号のコロナ治療薬が承認されます。
富山科学の新型インフルエンザ治療薬「アビガン」です。
5月・安倍前首相は記者会見で「5月末までにはアビガンを新型コロナ治療薬として
承認する」と発表したのに、あれから、5ヶ月です。
なぜ、こんなに承認が遅れたのでしょうか。この間に亡くなった人がいたとしたら、
誰が責任を取るのでしょうか、それは犯罪ではないでしょうか。
時は移ろい、人の記憶も急激に消え去ってしまいますが、
半年ほど前の話です。思い起こして欲しい。治療薬の承認が急務でした。
厚労省は米国で承認されたエボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」を
コロナ治療薬として承認しました。間髪置かず、抗炎症薬「デキサメタゾン」も
承認しました。いずれも既に米国の機関で安全性が確認されているとの理由で
無審査・フリーパスで承認しました。
ところが、厚労省はインフルエンザ治療薬として既に承認されている日本製の
「アビガン」にはなぜか慎重でした。なぜ、承認できないのかとの問いに、
治験の数が少ないとの解答。そのころ、愛知の藤田医科大学が「アビガン」に
有効性は見られないと、異例の発表を致しました。
如何にも示し合わせて「アビガン」の承認を妨害するかのようなタイミングでした。
そのころ、中国ではジェネリックの「アビガン」が盛んに製造され、中症患者に
ドンドンと適用され、重症化を防ぐ事例が次々に報告されていました。
なぜ、厚労省は難癖を付けて、承認を遅らせたのか。
理由は2つです。1つは厚労省のメンツです。米国の治療薬は政府が政治利用したが、
日本には日本のやり方がある。日本メーカーの治療薬は簡単には
承認しないという官僚体質です。その証拠は適応外使用は認めていたからです。
もう1つは製薬資本と申しましょうか、大手の製薬会社が新参者の弱小製薬メーカーを
認めさせないというエゴで圧力を掛けたからです。業界ではよくある話です。
医科大学が乗ったとは思いたくないですが。私の穿った見方かもしれませんが。
でも富士フイルム富山科学は「辛抱強く」コロナ陽性者と接し、156人を治験、
一定の有効性が示されたと発表。これで厚労省は承認を拒む理由がなくなりました。
富士フイルムは、多分ですが、何人の治験をすれば承認してくれるのかと、
厚労省に迫ったと思います。その数は150人だったのではと拝察します。
ことほど左様に、厚労省は国民よりも省益を。大手製薬会社は命よりも金儲けを
優先させている結果が「アビガン」承認を送らせた原因です。
この間、「アビガン」を使用できたなら・・助かった患者がいたとしたら・・
情けない話ですが。これが日本の行政の現実です。
不退転の決意で「行政改革」に臨む菅新政権に期待するのは私だけではないでしょう。Goto

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