食品ロスの削減に真剣になりたいものです。
この国は贅沢だと思います。人間、食べるものがあれば最低限生きていけます。
ご存知のように、食べられるのに廃棄される「食品ロス」は国内で年間600万トン超、
1日に換算するとトラック1700台分の食品が手付かずのまま捨てられます。
一方では貧困が原因で家庭不和や子供の虐待が頻繁に発生しているのに。
人はお腹いっぱい食べる事ができれば、基本的に争いごとは起こらないものです。
当面は政治が介入して、ロス部分を社会的弱者に回す仕組みを作ってはどうでしょうか。
私は自治体の仕事だと思うのですが。
それと時代はIT 革命です。AIを活用すれば、国連がSDGsで目標にしている
ロスの半減が可能ではと思います。もちろん日本でも。
現実に分野で分けて、IT化が進んでいます。
生産です。垂直農法で無農薬の水耕野菜栽培をスーパーと併用する取り組み。
インファームの装置を店舗に導入して必要なだけ野菜を販売するのです。
この苗床を何層にも積み上げ、狭い場所を有効活用する農法を「垂直農法」というそうです。
究極のロス排除ですね。
流通です。賞味期限の前に設定する販売期限、パンは賞味期限の1日前、
牛乳は5日前と決められて、売り場から外れます。この隙間を利用して、
ダンピングで販売するのです。登録ユーザーと契約してネットで販売するのです。
シンプルなIT活用でロス排除です。
究極のロス排除は、AIの活用です。POSで集めた来店客数や気象データを基に
AIが来店客数を予測。生産・販売計画、特売計画の立案やスタッフのシフト計画まで
役立ててしまう。メーカー、卸売り、小売の全過程で需要を予想することができれば、
食品ロスの半分は解消できる。そうなる時代を急ぐべきです。
問題は残りの半分です。
それは家庭です。経済観念の問題なのか、勿体無い思想がいつの間にか欠如した
結果なのか、四人家族の場合、年間約6万5千円、日本全体では約11兆円を
ムダにしているそうです。多少オーバーな数字だとは思うのですが。
意識改革するだけで半分の半分は解消できます。
我々庶民には毎日トラック1700台分の食品が廃棄されていること、
地球上では今も数十億人が飢餓に苦しんでいることを自覚すること、
そして身の回りの食品ロスをなくす努力から始めるしかないのですが、
それにしてもこんな贅沢な国で良いのか・・考えさせられます。Goto
コメント