中国共産党の政策が陰を落とす一大イベントです。
この勢いはどこの国も真似できないのではないだろうか。
中国「独身の日」(11/11)の通販販売総額が過去最高の12兆円を突破したそうです。
アリババの取扱高は8兆円・総額で12兆円ですよ。今年は1日から11日まで拡大したとはいえ。
日本のアマゾンは年間売上が1兆7425兆円(19年)です。年間です。
凄まじい数字です。どうしてこんな凄いことが起こるのでしょうか。
それと、そもそも独身の日とは何でしょうか。
単純に考えれば、1が並ぶ11月11日ですから、一人者、独身はわかります。
中国ではこの日を「光昆節」(こうこんせつ)というそうです。
昆(木へん付きですが変換できませんので)とはツルツルで光る棒のこと。
光には何もない、枝葉がないツルツルの棒で「独り身の節」で
「独り身の者たちのお祭り」のことです。
で、「光昆節」がなぜ、「独自の日」となり通信販売の日になったかと申しますと、
2009年に通販最大手アリババが「独身者向けに通販の安売り日」にしたからです。
でも発祥は1993年のこと、南京大学の学生で恋人もいない、結婚相手もいない、
もちろんプレゼントする相手もいない寂しい自分に、何かを買ってあげようと・・
自虐的なアイデアが・・自分を慰める意味で始まったそうで、独身者の悲哀からです。
なんでこんな寂しいことが起こったかと申しますと、そこは中国です。
中国共産党の一人っ子政策に起因します。中国の思想と申しますか、国民性は
男の子は「親の面倒をみる」「農村の労働力になる」と考えられてきました。
・・親は男の子を欲しがったからです。
1980年代の出産比率は女性100に対して男性136と圧倒的に男の子が多いからです。
2014年には100対115に改善と申して良いのか、変化しています。
ですから、受験に打ち勝ち、就職戦線を勝ち残っても、
結婚競争はそれ以上に高いハードルといわれます。
2020年3000万人から4000万人(桁違いです)の男性が結婚相手を見つけられないそうです。
それを悲哀と申して良いのか分かりませんが、その彼らが「独身の日」の主役で、
ネット販売の購入の中心だそうです。しかし、このイベントは2009年にアリババが
スタートさせましたが、初年度は48億円でした。独身男性が消費者だったころです。
それが、アリババの数字ですが2018年では3兆5000億円に、
19年には4兆1000億円に飛躍的な伸びです。
今年が8兆円を軽く突破、こうなりますと、独身男性のための日ではなく、
1600万点の商品が割安で販売される全中国民の一大イベントとなっています。
日本でも、このイベントに習って、「独身の日」通販キャンペーンが実施されましたが、
残念ながら、定着はしていません。むしろ、日本ブランドの商品を中国のイベントに並べる
企業が増えています。中国は日本企業にとって最大の市場ってことです。Goto
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