第73回・新聞大会に思う

国民の安心・安全な生活に寄与する・・・
新型コロナウイルスは、神・仏の領域にまで、襲い掛かっているのか・・・
11月28日は浄土真宗の開祖・親鸞の祥月命日・親鸞忌でした。
通年なら各地の寺院では親鸞を偲び、仏恩に報いるための法会・報恩講が営まれます。
そうです。親鸞聖人は1262年没です。報恩講は「御正忌」(おんしょうき)や
「お七夜」(おしちや)「御霜月」(おしもつき)とも呼ばれ、没後758年に渡って
営まれてきました・・・が、今年はコロナ禍でどこも中止となったようです。
親鸞聖人の命日にまで分け入ったことになります。
私にはわかりませんが、例えウイルスと言えども
果たして、そんなことが許されるでしょうか。
73回を数える日本新聞協会が主催する「新聞大会」が「コロナ禍と新聞編集・
新聞社経営上の課題」をテーマに神戸で開催されました。
コロナ禍は、神仏の領域にまで土足で押し入るまさに、人知を超えた国難です。
この国難に、言論の府と言われる新聞がどう立ち向かって行くのか・・・
国民ならずとも、固唾を飲んで見守りました。
覚悟のほどが・・・どのように示されたか。決議の全文を掲載します。
世界中で猛威を振う新型コロナウイルスは、我々の日常生活を一変させた。
いまだ収束の見通しが立たない状況に、これまで経験したことがない深刻な不安が生じている
平穏な暮らしを奪われた我々に、自然災害の頻発がさらに追い打ちを掛けている。
前例のない危機の渦中で飛び交う不確かな情報は、人々の間に混乱や分断を招き、
不当な差別や偏見をも助長している。今だからこそ信頼性の高い情報が強く求められている。
大きく変容する社会の中で、新聞は正確で公平な報道を通じて、
責任ある言論活動を行わなければならない。
私たちは、課せられた責務をあらためて認識し、
国民の安心・安全な生活に寄与するとともに、公共的は使命を果たしていくことを誓う。
私は思います。未曾有の国難・それもイデオロギーの対立でもなければ、
国家間の戦争でもありません。敵は目に見えないウイルスです。
ネット上で広がる差別にブレーキをかけるのは新聞だからできると信じます。
危機を乗り越えるためには業界間での連携が必要だと思います。
この73回の新聞大会が、今までの大会とは本質的に違うことを認識して、
メディアの盟主である新聞が一致団結してコロナ禍との闘いの
最前線に立ってくれることを心より願います。Goto

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