地球温暖化にやるべきこと、もう少しスピードアップが・・・
友人が自然薯を下げ、年末の挨拶に来てくれました。
岐阜・郡上市の山中で掘り出した1メートルほどの天然物です。(写真参照)
自然薯は、他の長芋と違い原産は日本、国内に広く分布します。
滋養強壮の山薬といわれビタミンやミネラルが豊富で、
葉の根元に実る零余子(ムカゴ)と共に食用・薬用として
栽培されるようになりましたが、天然物は貴重です。
さて、どのように頂くか。悩むのですが、とろろにして麦飯に
ぶっ掛けて頂くのがいちばんですが、煮物にしても濃厚な味で歯応え良し、
酒の肴にも悪くないと眺めています。聞くところ、温暖化の影響で、
以前よりも山奥に入らないと採れないそうです。山の幸にも温暖化が忍びよっているようです。
北海道の話です。ジャガイモ畑に野良イヌ・野良ネコならぬ「野良イモ」が
横行して農家を悩ませているそうです。一年の半分近くが雪に覆われる北海道地区で
気候変動の伴う気温上昇によって積雪が減少傾向にあります。
気温上昇で畑の土が凍る深さ(土壌凍結深)が浅くなり、雪の降り方が変わって、
初冬の積雪が増え、その雪が断熱材の役割を果して土が凍りにくくなるそうです。
凍結深が浅くなり、農作業の手順に変化、作業や出荷が分散化するようになったと。
その一方では、ジャガイモ生産が盛んな十勝地方では畑に厄介者が登場、
機械で収穫をした後、畑に残ったイモはかつては土壌の凍結で、発芽能力を
失うのですが、凍結深が浅くなり、凍らず春先行以降に芽を出し雑草化。
「野良イモ」と呼ばれ、次に栽培する作物の生育を妨げたり、病害虫の
発生要因になったりしています。(毎日・くらしナビ)
「野良イモ」の除去は手作業で1ヘクタール数十時間もかかる難作業、
北海道農業研究センターでは気象データを分析、凍結深を計算し、
雪の断熱深を計算、断熱効果を下げる作業をシステム開発、
深さ30センチまで凍らせることで野良イモの発生を防いでいるそうです。
気候の変動がもたらす影響は、日本の食料庫である北海道にも
様々な形で忍びよっています。温暖化を防ぐことは人類の直近の課題です。
温暖化に対処するのもまた、直近の課題でもあります。
温暖化の隙間に「野良イモ」が発生するのも、また、自然なことだと思うと、
温暖化と愚直に向き合う姿勢が問われているのではないでしょうか。
2050年・排出ガス50%削減では・・・野良イモならぬ
「野良クニ」なんて言われるようになるかも。Goto
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