教育立国

紙の教科書を廃止してデジタル教科書にするのは短絡的過ぎます。
落ちこぼれの私が教育を語るなどおこがましい限りですが、
知の巨人・日本有数の教育者である明治大学の齋藤孝教授の意見となると、
同調したくなります。
菅政権は政策の目玉として「デジタル化」を推進しています。
安倍政権が国民の窮状を救うべくコロナ禍対応で10万円の給付金を配りましたが、
ご案内のように、全国民に行き渡るのに4ヶ月近くを要しました。
先進国では異例の遅配です。なぜそうなったのかは、国民を特定できないからです。
デジタル化の遅れで、たった1億2千万人を把握できていないのです。
理由は色々あるでしょうが、人権を楯に、個人情報を厳格化したのが要因ですが、
本当のところは、 技術革新・IT革命に乗り遅れたのです。
その流れの一環として、菅政権はデジタル改革の看板政策としてデジタル教科書の
普及率を2025年度までに100%とする目標を掲げました。
デジタル教科書とは文科省の検定で合格した紙の教科書と同じ内容を
パソコンやタブレット端末の画面に表示するものです。
小中学校で進められている1人1台の端末配備が20年度中にほぼ完了するため、
デジタル教科書の本格的な普及に向けた環境が整います。
文科省は4月から希望する小中学校にデジタル教科書を提供し小学5・6年生と
中学校全学年の一部で、実際に使う実証事業を始める方針です。
斎藤教授は「教科書にはこれだけは身につけておくべしと厳選された
知識が掲載されています。反復して絶対に覚えなければならない内容です。
力士が四股を踏むのと同じ、基礎です。基礎を怠れば、強い力士にはなれません。
紙はデジタルとは違い、情報を更新するのが遅く、載せられる情報量も限られます。
だからこそ、教科書の絶対性を紙という形で確定することが子供達へのメッセージとして
重要です。紙の教科書の利点は、学習のしやすさがあります。紙には人間の学習や
知的活動とともに歩んできた長い歴史と実績があります。
紙を捲りながら本を読むことが脳への刺激になる研究データもあります。
紙を手で触り、書き込む行為が五感に訴えるものは大きいです。
教科書が紙ではなくインターネットにつながれば、教科書は膨大な情報の一部と化します。
教科書の内容を絶対に身につけねばという意識が希薄になることが
教師や子供にとってはいちばん危険なことです。
教科書のデジタル化は教科書を軽視することにつながります、
紙の教科書を廃止することに明確に反対する」と、訴えています。
私もそう思います。紙の教科書をデジタル化することはテクノロジーの進化です、
そのことには異存はないのですが、紙の教科書を廃止するリスクは、
想像以上に大きいと思います。紙の教科書を基本としてデジタル化と併用すべきだと思います。
日本人の特徴でしょうか、余りにも極端から極端に振れすぎです。
デジタル化の空気に飲まれて短絡的に紙の教科書を廃止すべきではありません。
斎藤教授の意見に同調します。Goto

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