孤独相

オバマ元大統領「アンゲラはひとりぼっちだ」と・・・
「愛の反対は憎しみではなく 無関心です」byマザー・テレサ。
心に命じねばならない言葉です。でもこのマザー・テレサの言葉はこう続きます。
「世界でいちばん恐ろしい病気は孤独です」と・・・・
3年前、英国に孤独担当なる大臣が誕生しました。
英国は孤独を病気と捉え・・・マザー・テレサの言葉を具現化したのではないか。
6500万人の国民のうち900万人以上が日常的に孤独を感じているそうなので、
さもありなんと思ったのですが・・・・
世界はコロナ禍に見舞われ、孤独を噛み締める場面が増えています。
医療や財政などと同様に、今の御時世、もっとも必要な閣僚かもしれません。
何でも良いことは真似れば良いのですが、日本にも孤独担当大臣が創設され、
坂本少子化相が兼務することになりました。
この国も英国と同じように、コロナ以前から、貧困家庭・中高年の引きこもり、
お年寄りの孤独死など、社会のあちこちに「孤独」は暗い影を落としていました。
担当相には、難しい問題ですが成果を上げていただきたいと思います。
とは、申しても「孤独相」って具体的に何をやるのか?
問題が漠然とし過ぎて何をやればよいのか、私には理解できません。
どなたか、わかる方は教えて下さい。
俄かづくりではとても、解決する問題ではない気がします。
日本は英国とは違います。単一民族ですし、崩れたとはいえ、ローカルでは
「隣近所で助け合う」地域社会もそれなりに存在します。
プライバシーの問題さえ、クリアできれば、少なくとも年寄りの孤独は
解消できるのではないでしょうか。・・・地方自治体の頑張りです。
貧困は生活保障でしか、解決しません。保障の網の目を細かくすることで、
ある程度解消できるのではないでしょうか。制度の積極活用です。
中高年の引きこもり・・・これは難しいですねぇ。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相が今年、在任16年で引退します。
5年前、オバマ米元大統領が訪独した折、引退を翻しました。
理由はトランプ大統領が勝利したからです。
別れ際・・・涙を浮かべ見送るメルケル氏、別れを告げたオバマ氏は・・・
振り返りながら「アンゲラはひとりぼっちだ」と呟きました。
自由で寛容な国際社会を2人で支えた自負があったのでしょう。
その後、首脳会議などでテーブルに両手をつきトランプ氏に詰め寄ったのは
一度や二度ではない。分断国家で生まれ育ち、国際協調を信念とするメルケル首相。
単独行動のトランプ氏は天敵でした。メルケル氏の孤独はいかほどであっただろうか。
メルケル首相ほど「世界でいちばん怖い病気は孤独です」を知っていた政治家はいない
のではないでしょうか。それを知れば知るほどに・・・日本の首相は「さくらに加計」
・・・如何にも情けないと思うのは・・・
話が逸れました。孤独の話でした。
日本最古の漢詩集「懐風藻」・・・大津皇子作(700年)
「金烏西舎に臨り 鼓声知命 を催す 泉道賓主無し この家を離りて向かう」
(太陽は西に傾き 時を告げる太鼓の音が残り短い命を催促するようだ。
 黄泉の道には客も主人もおらず一人きりで この夕暮れに家を離れて死出の旅に向かう)
急場凌ぎの孤独担当相・・ぜひ具体的に成果を上げていただきたいのですが。
「人は死せるもの」です。それも孤独で・・・・
だから、マザー・テレサは「世界でいちばん恐ろしい病気は孤独です」と・・・Goto

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