企画会議のアイデア議論でもジェンダー不平等発言は禁句です?
五輪って・・・・・平安時代から1000年近くも「蜻蛉日記」の域を出ない
ジェンダー社会の日本では開催する資格がないのでしょうか。
日本の悪しき因習が生まれ変わる良き機会だと思うのですが・・・と同時に・・
五輪って、そんなに人類にとって尊厳的で、格調高きイベントなのでしょうか。
金まみれのIOC、東西冷戦の残像、そしてメダル至上主義・・・所詮はスポーツの祭典、
鍛錬したアスリートの国際競争の場ではないですか。と冷めればそれまでですが・・・
もちろん、私は五輪開催派です。世界の若人が集い競い合うこと、そこには・・・
世界平和の真髄があります。閉塞感漂う・・時代です。なんとしても開催し、
アスリートの必死な姿に感動し、世界中を元気にして欲しいと願います。
若い人はどうですか?ご存じですか。「紅の豚」というタイトルのアニメ映画。
1992年東宝60周年記念作品として・ジブリ・宮崎駿さんが手掛けました。
「紅の豚」は世界大恐慌のイタリアで、空の海賊・・・空賊を相手に、
賞金稼ぎで生きているブタの姿をした退役軍人操縦士が活躍する物語です。
宮崎さんは、映画の注釈でこんなことを書いています。
「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男どものための漫画(アニメ)映画だ」
「漫画は若者のためとは限らない・・だから若者を排除して作った中年のための映画だ」と。
ジブリとしては「中年男の肥満体・ブタが主人公の映画なんて客が入るはずなどない」と
大激論になったそうですが。結果的には好感を得て、
宮崎駿作品の新境地として、社会的認知を得て代表作の一つになりました。
五輪・パラ開閉会式の演出を統括する佐々木宏クリエイティブディレクターが辞任しました。
佐々木氏といえば、広告業界ではカリスマ的存在です。「そうだ京都へ行こう」あたりは
「さすが」だと感嘆したのですが・・・リオ五輪の安倍首相のマリオの演出も
手掛けたのを聞いて、焼きが回って来たな・・・そんな感想を持っていました。
辞任の理由は「五輪組織委がジェンダー平等の推進を最重要施策として掲げているのに、
女性のコンプレックスになり得る外見的特徴を煽る演出を練っていたのは女性蔑視」だ。
森前後組織委会長と同じだとの批判からです。
そう言われれば、この人の根底に日本社会の悪しき因習が宿っているのでしょうか・・・
問題視されるに値します。本人は「ざっくばらんなミーティングで、踏み外した
アイデアでした」と説明していますが、広告の企画を練る現場では良くあることです。
多分ですが、彼の頭には「紅の豚」がよぎったのではないでしょうか・・・その世代ですから。
アイデアでもダメだといわれると息苦しくなりますが。謝罪文を出して、辞任したのです。
表舞台からは消え去ることで一件落着にしたいものです。
そこで、五輪開閉会式の統括演出者ですが。誰がなるのか・・・
演出界には人材が豊富です。手垢のついた権威者を選ばす、優秀な女性演出家も数多です。
ぜひ、アッと驚くような女性の演出家に白羽の矢をと願います。Goto
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